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下呂の全6中学校で働き方改革 下校を午後4時半に統一

2022年2月2日 05時00分 (2月2日 05時01分更新)
午後4時半すぎに校門を出る生徒。2022年度からは通年、この時間が最終下校になる=下呂市の下呂中で

午後4時半すぎに校門を出る生徒。2022年度からは通年、この時間が最終下校になる=下呂市の下呂中で

 教員の働き方改革を進めるため下呂市の全六中学校が新年度から、生徒の最終下校時間を午後四時半に統一する。夏季は午後六時ごろまで行っていた部活動の終了時刻を繰り上げ、教員も早めに帰宅できるよう改める。一つの自治体の学校が一斉に取り組むのは珍しいとみられ、注目を集めそうだ。 (上田千秋)
 「部活の顧問は朝練のために午前七時半前には学校に来ていて、十時間以上勤務するのが当たり前になっている。それではストレスがたまり、いい発想も生まれない」。下呂中の中村好一校長(60)は現状をこう説明する。
 きっかけは、二〇二〇年度の教頭会での議論。働き方改革を具体化させていく中で、一番のネックになっていた部活動の在り方を見直すべきだという意見がまとまった。それを受け二一年度、校長会で話し合い、午後四時半下校が決まった。二二年度からは、三月中旬〜十月中旬(夏季)は午後五時半〜六時、十月中旬〜三月中旬(冬季)は午後四時半としていた下校時間を、通年で冬季に合わせる。
 具体的なやり方はこうだ。週三〜四日の部活の時間は減らさないようにし、六限の授業をやめて部活に充てる。その分の授業は、行事のやり方を見直すなどして生まれた時間に行う。中村校長は「コロナ禍で休校などが続き、どう授業時間を確保するか考えた。その結果、午後四時半下校も可能と分かった」と説明する。
 同中の陸上部顧問で、社会科を担当する細江栄光(しげみつ)教諭(43)は「夏は午後六時ごろまで部活をやった後に、授業の準備や行事の打ち合わせだった。午後四時半下校ならリフレッシュの時間も取れ、毎朝、子どもたちに疲れた顔を見せず元気に『おはよう』と言える」と歓迎する。さらに、「生徒も自分で考えながら、空いた時間を勉強や部活の自主練などに使えるようになる」と話す。
 市教委は、学校で長時間待機しなくて済むよう、一部の生徒が利用しているスクールバスの運行時刻を新年度から下校時間に合わせ、市コミュニティバスの時刻も変更するよう関係機関に申し入れた。学校教育課の北條裕也課長は「働き方改革は時代の流れ。市教委としても、できることをやっていきたい」と語った。

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