和製メッシと呼ばれた斎藤、捲土重来へキャンプ初日に最後まで居残りボールを蹴り続けた【J1名古屋】
2022年1月30日 20時15分
名古屋グランパスは今季、長谷川健太監督(56)を迎え、新体制となった。主力が固定されがちだった昨季。ベンチスタートが多かったFW斎藤学(31)はチャンスをつかみ、スタメンを確保すべく、人一倍の努力を続ける。
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“和製メッシ”とも呼ばれた天才が、全体練習終了後も最後までピッチに残り、ボールを蹴り続けた。明るい声に、充実した表情で何本もシュート。沖縄県南風原(はえばる)町の黄金森公園陸上競技場での春季キャンプ初日、24日のことだった。
居残り練習への意識。「監督が代わった時って、自分に対する固定概念がない分、それをひっくり返せるチャンスだと思う」。昨季は出場24試合でスタメンは6試合のみだった。捲土(けんど)重来を期すアタッカーは28日の練習試合、沖縄SV戦(同競技場)の後半42分、1対1からGKをかわしてゴールを記録し、さっそくアピールに成功した。
長谷川流の練習は、とにかくボールを使うこと。ボールを持たない走り込みはないに等しい。初日終了後は「結構きつかった」と明かしつつも「攻守一体となったプレーというのが、すごく練習の中から表現されていて、すごく楽しい」とサッカー少年のような表情で笑った。
苦しい練習でも誰よりも笑い声を上げ、声を出すが、楽しんでいるだけではない。「僕はふざけてるわけではなくて。チームがいい空気になるために一生懸命声を出すことはすごく大事なことだと思っている。(良くないときにも)励まし合って、みんなでいいチームにできたら」
高校生でJ1デビューするなど早くから期待を背負った男も4月で32歳。もう酸いも甘いも分かっている。笑顔の裏で、ベテランが絶妙な“スパイス”となってチームの“味”を引き締める。
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