【北京五輪】日本選手団結団式で主将のスピードスケート・高木美帆が決意表明「一体感が生まれていけるようにできたら」
2022年1月30日 05時00分
2月4日開幕の北京五輪に出場する日本選手団の結団式が29日、東京都内で行われた。海外での冬季五輪では過去最多の計124人の選手を代表して、主将でスピードスケート女子の高木美帆(27)=日体大職=が「日本中へ勇気と明るさを届け、社会の未来への希望となれるよう、スポーツの力を信じてチームジャパン一丸となって、全力を尽くすことを誓います」と決意表明。終了後の会見では、一体感を出せるような選手団にしたいとのプランを語った。
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いよいよ、北京に向けて動きだす。新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」の感染拡大を受け、結団式に出席した選手は高木美と旗手の郷亜里砂(イヨテツク)のみ。今回も大舞台特有の華やかさはなかった。しかし、代表の誇りや引き締まった気持ちは壇上の2人もオンライン視聴した他の選手も同じ。高木美は全選手を代表した決意を力強く口にした。
「大会では感謝の気持ちを込め、選手それぞれがベストのパフォーマンスを発揮できるよう全力を尽くしてまいります」
夏季五輪と違い、冬の競技は個人種目が多い。それでも高木美は選手団全体で一体感を醸し出そうと試みる。今回はコロナ禍の中で初めて迎える冬季五輪。予期しない事態が起きることも予想される。それでも、前回平昌大会を上回る成績を収めて日本に感動を届ける使命がある。困難は全員で乗り越えたい。だからこそ、同じスピードスケート女子の小平奈緒(相沢病院)から日本選手団主将を受け継いだ高木美はこう強調する。
「私が先頭に立って引っ張るというよりは、みんなに助けてもらいながら一体感が生まれていけるようにできたらいいなと思っています」
自らの滑りで圧倒的な成績を残す気持ちには変わりない。2月5日の3000メートルを皮切りにオールラウンドの5種目に出場する。金メダルという目標を達成するため、氷上では決意表明の通りに全力を尽くす。「長い戦いにはなると思うんですけど、最初から最後まで力強くありたい。もっと今よりいいところにいけるようにトライしていきたい」。強い気持ちを胸に、決戦の地・北京へ旅立つ。
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