本文へ移動

残酷すぎるセンバツ落選…名将がナインに説いた徒然草からの『人生訓』、実は同じ言葉を東海大会でも…

2022年1月29日 17時03分

このエントリーをはてなブックマークに追加
聖隷クリストファー・上村敏正監督

聖隷クリストファー・上村敏正監督

◇聖隷クリストファー・上村敏正監督
 今春のセンバツ高校野球大会の出場校を決める日本高野連の選考委員会が28日に行われ、昨秋の東海大会準優勝の聖隷クリストファー(静岡)は選に漏れて補欠校に回った。春夏通じて初の甲子園出場決定とはならず、東海地区の2校目には同4強の大垣日大(岐阜)が選ばれた。
 吉報を待っていたナインにはあまりにも残酷な報せだった。センバツ出場が確実視されていた聖隷クリストファーがまさかの落選。上村敏正監督(64)は大会本部からの連絡がなかったことを選手たちに告げると、こう続けたと言う。
 「人生は思い通りにならない」
 浜松商と掛川西を甲子園に計8度導いてきた名将は、同じ言葉を昨秋の東海大会でも選手に投げ掛けていた。初の甲子園出場が懸かる大一番を前に正捕手の河合陸(2年)が故障。1回戦ではエースの弓達寛之投手(2年)が右肘痛で途中降板し、2回戦以降を主力2人を欠く状態で臨まなければならなくなった。
 チームの緊急事態に、上村監督が選手に伝えたのは吉田兼好が著した随筆「徒然草」の189段。そこには「期待していたことはうまくいかず、思ってもいないことがうまくいく。(人生は)どうなるか分からないものと考えることだけが、真実である」との意味がつづられている。
 指揮官が主将を務める弓達にその一節を書いた紙を渡すと、「これをみんなに配りましょう!」と言って選手全員にコピーを配った。その後は土壇場で力を発揮。2試合連続の9回逆転勝ちで準優勝を果たした。
 逆境を自力で跳ね返せた秋季大会とは違い、選考は自分たちの力ではどうしようもない。「納得しなさい」と言うのは酷な話だ。「期待していた」吉報は届かずとも気丈に振る舞った聖隷ナイン。次は「思ってもいないことがうまくいく」ことを願ってやまない。

関連キーワード

おすすめ情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ