井上尚弥が最多タイ5度目の最優秀選手4団体統一、井岡とのドリームマッチ… さらなる高みへ!【ボクシング】
2022年1月29日 15時00分
ボクシングの2021年度年間表彰が29日発表され、WBA・IBF統一バンタム級王者・井上尚弥(28)=大橋=が4年連続5度目の最優秀選手賞に選出された。6月に米ラスベガス、12月に東京・両国国技館で防衛戦を行いともにワンサイドでKO勝ちし、選考担当者37人中32票の支持を集めた。KO賞にも選ばれ、2年連続のダブル受賞となった。
最優秀選手賞5度は元世界フライ級王者・白井義男さん、元WBAライトフライ級王者・具志堅用高さんに並ぶ歴代最多。「先輩たちのすばらしい記録に並んで、すごくうれしいし光栄。今年またいい試合をすれば記録を塗り替えていくことができるので、さらにモチベーションも上がります。形として残るものなので、自分も意識してさらに毎年取れるようにがんばっていきたい」と井上は笑顔を見せた。
歴代最多受賞のためにも、進歩は止めない。昨秋からは、元世界3階級制覇の八重樫東トレーナーの指導でさらなるフィジカル強化をはかる。「バンタム級でもまだまだ筋力はつけられるし、この先、階級を上げていくことも踏まえ自分からお願いしました」と井上。八重樫トレーナーは「責任重大。もしケガさせたらと思うと……」と頭を悩ませながらも、「まだまだ伸びると思います。特にボクシングの動き以外の部分が」と太鼓判をおした。
新型コロナウイルス感染再拡大で、4月に計画していた次戦は5~6月にずれ込む見込み。大橋秀行会長は「候補はドネア(WBC同級王者)、カシメロ(WBO同級王者)、そしてあとひとり」と、井上自身も今月に名前を出したWBOスーパーフライ級王者・井岡一翔(志成)をほのめかす。その一方で、あくまで井岡側が5階級制覇を狙う場合という前提条件を強調した。
「今年は会長から『勝負の年になる』と言われている。そこを勝ち進むことができれば今年もまた最優秀選手賞を取ることができるんじゃないかと思います」と井上。バンタム級4団体統一、井岡とのドリームマッチ、あるいはスーパーバンタム級へ……。22年、モンスターはさらなる高みへ突き進む。
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