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昨年3月開業の茶木太樹師は年明け3週間で4勝をマークし昨年の10勝に迫る【競馬の話をしよう。】

2022年1月29日 06時00分

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開業からここまでを振り返る茶木師

開業からここまでを振り返る茶木師

  • 開業からここまでを振り返る茶木師
  • 横山琉人騎手
  • 坂井瑠星騎手
 競馬の世界を掘り下げる企画「競馬の話をしよう。」。第15回は2022年にブレークしそうな調教師&騎手を特集した。特に昨年3月に開業した茶木太樹調教師(38)=栗東=は、年明けからの3週間で4勝(全国14位)をマークし、昨年の10勝に迫る勝ち星をマーク。新進気鋭の若手トレーナーを直撃して好調の要因や調教師としての考えなどを聞くとともに、2人の若手騎手を取り上げた。
 ―先週2勝で今年すでに4勝。素晴らしい開業2年目の年明けになった
 茶木師「本当に出来過ぎですね(笑)。ただスタッフが良くやってくれているので、本当に感謝しています」
 ―萌黄賞はショウナンマッハが逃げ切り勝ち
 「うれしかったですね。国本(哲秀)オーナーが池添(兼雄)先生のところに馬を預けていて、そこで助手をしていた縁で開業する時に(馬を)入れていただき、セリで買ったマッハも入れていただいたんです。その時に『この馬で厩舎の名前を高めて成功のきっかけにしてほしい』と言っていただきました。初の重賞など貴重な経験もさせていただいてますし、今後も恩返しをしていきたいです」
 ―今年の好調の要因は
 「スタッフが頑張ってくれるので、僕は馬に乗る以外の部分に時間を使えています。馬の状態を知るために、定期的に牧場に顔を出すのもその一つです。牧場の皆さんが素晴らしい仕事をしてくださるので、それを無駄にしないためにも、しっかりと連携することが大事。(厩舎と牧場を)入れ替えて入れ替えてレースに使うというのが今の競馬ですから、仕上がっていない馬を入厩させれば、その分馬房が無駄になりますし、オーナーさんにも失礼です。牧場やスタッフとしっかり連携をとって良い状態でレースに使う。そのリズムが1年たって出てきたと感じます」
 ―昨年は3月に開業して10勝
 「順調だったとは思います。ただ、オーナーさんやスタッフの優秀さを考えると、もっともっと勝たないとダメだなと思います。ただ、馬に合わせた調教など試行錯誤ができた1年でもありました。なので今年は昨年の経験をしっかり生かし、飛躍の年にしたいとスタッフとも話しています。その中で思った以上のロケットスタートを切れたのはうれしいですね」
 ―いつも柔和な表情で人柄がにじんでいる
 「もったいない言葉です(笑)。ただ、これまでお世話になってきた池添(兼雄)先生も安田(隆行)先生もすごく温かい人柄で、みんなから愛されています。だから僕もそんな先生方のようになりたいと思いながら過ごしています」
 ―助手や技術調教師時代に学んだことは
 「スタッフを信じることです。最終的な責任は僕が取ればいいので、スタッフには意欲的にやってもらいたい。ちなみに厩舎では僕より年下は1人だけ。でもみんな仲は良いですし、仕事は真剣に取り組んでくれています。僕としては年上のスタッフの多くの経験は茶木厩舎の大きな武器だと思っています。いろいろなことを含めて、ここまでの厩舎の雰囲気は理想的というか、理想以上ですね」
 ―厩舎のスローガンは
 「とにかく『楽しくやろう』という感じです。人が楽しければ、馬も楽しい。人間関係は絶対に馬に影響すると思いますから、馬にイライラが伝わる環境が一番ダメだと思います。もちろん結果が第一ですが、楽しくやってこそだと思っています」
 ―通算勝利数(14勝)のうち4勝が池添兼厩舎で一緒だった松山騎手
 「池添厩舎にいた時からずっと仲良くしてもらってますし、僕にとっては超特別な存在です。(松山)弘平は時間があったらうちの厩舎の調教に乗りに来てくれます。あれだけのトップジョッキーが帰りしなに厩舎に寄ってレースに乗らない馬にも乗ってくれるんです。騎乗技術が素晴らしいのはもちろん、弘平こそ人柄ですよね。そこの部分はずっと変わらない。うちの厩舎の宝物だと思っています。まあ、今ではみんなの宝物ですけどね(笑)」
 ―今後の目標は
 「前の年よりも少しでも良い成績を上げることです。今年は良いスタートを切れましたが、ふわふわするのではなく、地に足をつけてまずは昨年を超える11勝を目指したいです」
【関連ニュース1】今週の茶木厩舎は日曜に2頭がスタンバイ。小倉4Rに出走するレッドゼノンは入障初戦だった前走でいきなり2着。茶木師は「前走はメンバーに恵まれた感がありましたし、時計短縮という課題もあります。ただ1回使った効果はありますし、良い結果を出してくれたらと思います」と前進に期待している。
 中京12Rを予定しているゲッレールトは、名古屋競馬からの転厩初戦。「転厩馬ということで手探りな部分がありますが、馬っぷりは良いです。1回使ってからかもしれませんが、1200メートルならいきなりやれても」と一発を狙っていた。
▼茶木太樹(ちゃき・たいき)1983年10月1日生まれ、兵庫県姫路市出身の38歳。中学生の頃、競馬ゲーム「ダービースタリオン」をきっかけに競馬に興味を持ち、高校卒業後にヤマダステーブル(北海道新ひだか町)などで勤務。2008年5月から栗東・池添兼厩舎で調教助手などを担当。20年に調教師免許を取得後、安田隆厩舎などで技術調教師となり、20年12月にはダノンスマッシュの香港遠征(香港スプリント)にも参加。21年3月に開業し、5月1日阪神4RをスズカフューラーでJRA初勝利を挙げた。通算166戦14勝。
【関連ニュース2】関東で注目の若手といえば横山は横山でもデビュー2年目の横山だ。横山琉人騎手(19)=美浦・相沢=は昨年9勝も、今月だけで6勝。「昨年と変えたことはないですが、少しずつ競馬に慣れてきて落ち着いて乗れています。(好調が)最初だけにならないように、一つでも多く勝ちたい」と意気込んでいる。
 今週は東京で計13鞍に騎乗するが、注目は日曜東京11Rの根岸S。トップウイナー(牡6歳、栗東・鈴木孝)とのコンビで初めて重賞で騎乗する。「競馬学校時代に栗東での短期研修があって、鈴木(孝志)先生には1週間お世話になりました。その関係で新潟、北海道などで勝たせていただいています。経験の浅い自分を重賞に乗せていただいて感謝していますし、少しでも上の着順を目指して頑張りたいです」と気合十分だ。
 父は2007年の中山大障害を勝つなど障害でも活躍した元JRA騎手の義行さん。横山といえば典弘、和生、武史の親子が有名だが、28日現在全国15位につける横山琉からも目が離せない。
【関連ニュース3】関西の若手ジョッキーで今年の飛躍が確実視されているのが、7年目の坂井瑠星騎手(24)=栗東・矢作=だ。すでに今年に入って9勝し、全国リーディング5位にランクインしている。
 「走ってくれる馬と、その関係者の方々に感謝しています。今まで海外に行って経験値を積んできて、その積み重ねがようやく少しずつ結果に表れている。今年は数字にこだわって、たくさん勝ちたいと思っています」。昨年はサウジアラビア、ドバイ、フランスと海外遠征した中でキャリアハイの53勝。今年のさらなる更新は間違いない。
 快進撃の秘訣(ひけつ)は積極性。「勝てるポジショニングを意識して乗っています。負けたとしても納得のいく競馬をしようと」。現在、一番の期待馬は来週の東京新聞杯に出走にするホウオウアマゾン。「この馬で大きいところを取りたい」。それがかなった時、また一回り大きくなる。

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