磐田・キャンプ 伊藤監督、格上の守備戦術模索
2022年1月29日 05時00分 (1月29日 05時00分更新)
J1ジュビロ磐田の伊藤彰新監督(49)の声掛け指導がチームに浸透しつつある。3バックシステムを基本に、相手を分析して戦術で対応するサッカー。J1生き残りにかけた鹿児島キャンプの「伊藤ジュビロ」とは−。 (川住貴)
「相手にスペースを見せない」「(攻撃で)ボールを持った選手を追い越す動きを」。練習中、伊藤監督はピッチに立ち続け、細かなアドバイスを送り続ける。昨季まではJ1昇格のため、まずはチームのまとまりを大切にした練習が多かった。
しかし、J1では確かな戦術が浸透しなければ、相手の圧力に屈してしまう。昇格した磐田は戦術面での上積みが必要だった。そこで招聘(しょうへい)されたのが、戦術家として評価が高く、昨季、J2で3位に入ったヴァンフォーレ甲府の伊藤監督だった。
伊藤監督が好きな指揮官は、FCバルセロナ監督時代のジョゼップ・グアルディオラさん(51)。流動的なポジションチェンジの攻撃的なサッカーで一時代を築いた。ただし、J1で昨季の攻撃的なサッカーが通用するかは疑問符がつく。そこで、昨季までの攻撃的なサッカーの良さは生かしつつ、J1で通用する守備戦術の構築を狙っている。
伊藤監督から指導を受けている選手らも「戦術の落とし込みが機能するように頑張りたい」と意欲を示している。
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