【センバツ】国学院久我山、イチローさん直伝走塁で聖地初勝利へ 上田主将「体現して恩返し」
2022年1月28日 20時57分
第94回センバツ高校野球大会(3月18日開幕・甲子園)に出場する32校が28日に決まった。
甲子園で“師匠”に恩返しだ。昨年11月末にイチローさん(48)=大リーグ・マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター=の直接指導を受けた国学院久我山(東京)は、同様に指導を受けて昨夏の甲子園を制した智弁和歌山の再現を狙う。上田太陽主将(2年)は「基本から一番教わったのは走塁。全てをプラスにして体現して、恩返しとしたい」と誓った。
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生きる伝説でもあるイチローさんが一緒に練習し、打ち、投げ、走り、気さくに話してくれた。尾崎直輝監督(31)は「走攻守、心技体、全てを教わりました。(2年生は)夏の甲子園勝利を見て入ってきた世代で、もともと練習への熱量が高いところにイチローさんの教えがプラスされ、さらに細かく考えるようになった」と手応えを口にした。
昨秋の東京大会決勝は、9回に逆転サヨナラ勝ち。明治神宮大会では初戦で花巻東(岩手)に力負けしたが、“イチローDNA”の注入で、頭を使う野球にさらに磨きをかけている。
過去3度のセンバツはいずれも初戦敗退。チームの目標には、まず「初勝利」を掲げ、その先に2019年夏の1勝を越えての8強入りがある。
イチローさんが「いつも見ていると思って」と置いていったバットはチームの宝物。練習中はネット裏に置いている。甲子園に持っていくかは検討中という。直伝の教えはしっかりと体に覚え込ませ、聖地に乗り込む。
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◆イチローさん指導VTR 3年生全員で「野球がうまくなりたい」と手紙を書いたのがきっかけで昨年11月28、29日に実現した。高校指導は智弁和歌山に次いで2校目。72スイングで柵越え10本のフリー打撃実演に、選手たちは目を見張った。守備ではレーザービームも披露。走塁練習では実際に走る姿を見せ「まず、まっすぐ走る。腕を振れ、と言うけれど腕は後ろに振ると一歩が大きくなる」などと指導した。
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