口太グレ47センチ 三重県南伊勢町・贄浦磯
2022年1月28日 05時00分
寒さもピークを迎えて北風がつらい季節になったが、その寒さを吹き飛ばすのが磯の寒グレシーズン。1年で一番寒い時期にグレを求めて磯へ通う釣り師に寒さは関係ない。そこには熱いデカバンが待っているからだ。15日、三重県南伊勢町贄浦磯に出かけ、47センチの寒グレを仕留めてきた。寒グレシーズンはこれから本番。まだまだ大型が期待できる。
今回利用した「和丸渡船」は、寒波の到来からか、いつもより釣り客は少なかった。船長にあいさつして状況を確認すると、水温が17度から18度まで少し上がったとのこと。前日、前々日と風が強く寒い日が続いたので水温も下がっているかと思っていたが、これは期待できそう。午前6時半に出船すると、私は「シモリ前」と呼ばれる磯へ降ろしてもらった。
シモリ前はその名前の通り、沖30メートル付近に大きな沈み根があり、そこに付いているグレを狙う。沖向きに釣り座を構えて仕掛けを準備する。竿・アテンダー2の1・5号5メートル、リール・トーナメントISO3000H−LBD、道糸・バーマックス磯フロートタイプ2号、ウキ・XライナーミドルG2、潮受けゴム、オモリ・スーパーエコ、ハリス・バーマックス磯ZERO2号、針・グレのませ5号。
沖のシモリから釣り座までの水道は、水深が10〜15メートルとそれほど深くない。まずは半遊動仕掛けでタナ3ヒロにセット。ハリスはデカバン狙いで太めとし、まき餌は生のオキアミ3キロ2袋と配合餌を混ぜた。足元にまき餌をまいて様子をうかがう。寒い時期といえども水温は18度とまだまだ高く、エサトリのフグとコッパグレが見えた。
案の定、磯際では手のひらサイズのグレが釣れてきた。寒グレシーズンとは思えないエサトリの活発さに磯際を諦め、沖を狙う。
しばらく仕掛けを打ち返していると、気持ちのいいアタリが出て30センチの尾長グレが釣れてきた。狙いのサイズではなかったので、リリースして釣りを続けた。
この時期に尾長グレが釣れることからも、水温の高さがうかがえる。30センチ級の尾長グレはたびたび釣れてくるが、目当ての大型口太グレは釣れない。昼すぎ、潮が沖向きへ流れだした。ここがチャンスと思い、仕掛けを遠投して流す。
沖のシモリ付近でウキが徐々に沈みだし、やがて海中に加速して消えていった。合わせと同時に伝わる重量感から良型と確信し、慎重に寄せる。磯際まで来たところで最後の抵抗を見せたが、焦らずやりとりして海面まで浮かせると、大きなグレが姿を現した。
玉網入れした獲物は47センチの口太グレだった。これぞ寒グレと呼べる1匹に、寒さを忘れて興奮した。ただ、デカバンの時合いはこの一瞬のみで、その後は33センチの尾長グレを追加し、午後4時に納竿した。当日の釣果は47センチの口太グレ1匹、30〜33センチの尾長グレ6匹で、口太以外はすべてリリースした。
今後も産卵絡みの大型グレが磯釣り師を熱中させてくれるだろう。寒さとコロナ対策をしっかりした上で釣りをしていただきたい。渡船料5000円、午前6時半〜午後4時。(問)和丸渡船=(電)080(2613)0024
(TEAM凪・黒瀬義人)
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