大型インタビュー「金子隆博さんの、カムカムでコメコメな音楽ライフ」第2回 昭和編
2022年1月28日 07時12分 (2月3日 09時17分更新)
米米CLUBのメンバーで、NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の音楽を手掛ける金子隆博(かねこ・たかひろ)さんのインタビュー。第2回は、音楽の才能を育んだ、昭和の少年時代を振り返り、希代のサックスプレーヤーが生まれた背景を探る。
▽ステレオセットが来た日
-金子さんは1964年生まれ、千葉県のご出身ですね。音楽と関係のあるご両親だったのですか。
「母親は茨城の米作り農家の四女で、全く音楽とは関係ない。あ、米農家だから、米米CLUBか、はは。父は写真の製版のレタッチマンをやっていました。絵を描きたいという画家志望の人が『それじゃ食えないだろ』と言われて、写真の色校正をしたり、カッターで写真を切り抜いてレタッチをしたりする。そういうものだったらしいです」
-音楽を始めたのは?
「幼稚園の時にピアノを買ってもらって習っていた時の記憶はあります。何で習い始めたのかなあ。多分、親がピアノを家に置きたかったんでしょう。そういう時代ですよ。初めて家にステレオセットが来た日も覚えてる。父親は得意になってレコードをかけるのに、子どもには『触るなよ、おまえ』とか言って」
-お父さんは、よくレコード...
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