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北陸の職場 服装多様性 制服廃止やカジュアル化、自由化

2022年1月28日 05時00分 (1月28日 10時02分更新)
ダイワ通信が昨年末に導入したオリジナルのダウンジャケット=金沢市で

ダイワ通信が昨年末に導入したオリジナルのダウンジャケット=金沢市で

  • ダイワ通信が昨年末に導入したオリジナルのダウンジャケット=金沢市で
  • スーツ姿で働く富山信用金庫本店営業部の女性職員=富山市で

ジェンダー平等で見直す動き

 石川、富山県の企業で従業員の服装のルールを見直す動きが広がっている。国連の持続可能な開発目標(SDGs)の目標(5)「ジェンダー平等を実現しよう」を意識して、働き方改革につなげる狙いがあり、カジュアルなデザインに変えたり、女性の制服を廃止したりと工夫している。 (高本容平)
 防犯カメラ開発販売のダイワ通信(金沢市)は「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング(山口市)に依頼して制作した、ダウンジャケットのユニホームを昨年末に導入した。自社製品十六種類のロゴマークをプリントした洗練されたデザインで、平均年齢約三十歳という若い社員に好評だ。
 同社はジェンダー平等の観点から昨年四月に男性のスーツ着用と女性の制服を廃止したが、完全に私服を認めると「線引き」が難しいとし「カジュアルだが統一感もあり、製品のPRや話題づくりになるようにと企画した」と経営企画室・五天秀憲さん(33)。他に春夏、秋用としてオリジナルのパーカやポロシャツも制作した。
 富山信用金庫(富山市)はパートや嘱託も含む女性職員八十七人の制服を廃止し、今月四日からスーツ着用に切り替えた。職員へのヒアリング調査で「女性だけ制服を着るのは時代に合わない。ロッカーで着替える時間がかかる」といった意見が半数に上ったためという。
 廃止に合わせて、地元のスーツ販売店によるスーツの着こなし講座も開催。総務部人事担当の牛島絵夢(えむ)副調査役(44)は「男性は営業、女性は内勤という金融機関の古い役割分担を払拭(ふっしょく)し、営業職や管理職で活躍する女性が増えるきっかけになれば」と思いを口にする。
 北国銀行(金沢市)は一昨年十月から、役員と行員計約二千二百人がスーツ以外の服装を自由に選べるようにした。従来はクールビズ期間を除き男性はスーツとネクタイの着用が義務だった。現在は行内でスーツを着る人は少数派といい、担当者は「服装が会話のネタになり、多様な働き方を浸透させる効果があった」と喜ぶ。「銀行員は堅苦しいという取引先の印象も和らぎ、学生には自由に働ける会社のイメージを持ってもらえる」と話した。

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