アプローチはベースとなる打ち方大切
2022年1月27日 14時55分
ピッチ・エンド・ラン
今回は、アプローチの基本的な打ち方について説明します。大事なことは、自分のベースとなる打ち方を身に付けることです。基本的なアプローチの打ち方をマスターすれば、ある程度の距離の打ち分けができるようになります。 (取材・構成 堤誠人)
最大40~50ヤードまで対応
アプローチでは、自身のベースとなる打ち方を持っておいた方が良いでしょう。基本的な打ち方を身に付けていれば、距離が変わったときはクラブを換えるなどして、キャリーとランの割合を変えれば最大で40~50ヤードくらいまでは対応できます。今から説明する打ち方をベースに距離の打ち分けをしてもらえれば、と思います。
今回はエッジまで5ヤード、エッジからピンまで10ヤードの計15ヤードの場所から、シンプルなピッチ・エンド・ランを使って寄せてみようと思います。
まず、気をつけるのはスタンスです。アプローチをグリーンでうまく転がしたいのですが、クラブにロフト角があるため球は上に飛んでいきます。そこで、少しオープンスタンス気味に構えます。
左足つま先少し開く
ボールの正面に立ち、左のつま先を少し前に開くだけでも、ターゲットに対してオープンな構えになります。その向きに肩のラインを合わせると、自然にオープンスタンスで立てるようになります。そして、そのまま前傾すると球が少し右側にある分、ハンドファーストになります。
つま先を開き、体の向きを合わせて、そのまま前傾したところで手を戻すと、ターゲットに向かって下から球を投げて転がすような形に自然となります。この形をつくれば、あとはリズム良く振るだけです。
リズム良く打つこと
打つ時には少しクラブをつっておくと、球が強く飛んでしまうミスを抑えることができます。スイング中は、基本的にヘッドと手元の距離をあまり変えないようなイメージで、リズム良く打てば良いと思います。
これらのことを注意すれば、簡単に手で投げるような球を打つことができるようになると思います。ぜひ、やってみてください。
【旅ノート】今季初勝利 松山選手の仕上がりに改めて驚き
今回は、ハワイシリーズ2戦目のソニー・オープン帯同でした。松山英樹選手は最終日を、首位と2打差の2位からスタート。途中でトップと大きくスコアが離れましたが追いつき、プレーオフ1ホール目の見事なイーグルでシーズン2勝目を飾りました。本当に素晴らしいゴルフを見させていただき、感動しました。
なかなか今までうまく攻略できなかったワイアラエ・カントリークラブを、ハワイシリーズを通して良かったパッティングと要所で素晴らしいショットが出ていて、オフになかなか調整できていない中でも、ここまで仕上げられる松山選手に改めて驚きでした。
これから始まる2022年のシーズンに向けて、さらにいいサポートができるよう心を引き締めて頑張っていきます。
▼目澤秀憲(めざわ・ひでのり) 1991(平成3)年2月17日生まれ、東京都出身の30歳。埼玉平成高、日大卒。大学卒業後に米ボストンへ語学留学し、日本人では数人しか持っていないTPIレベル3を取得。コーチとして河本結、有村智恵、永峰咲希らを指導し、河本の米ツアー参戦や永峰の国内メジャー大会制覇などに導く。昨年からは松山英樹と専属コーチ契約を結び、米ツアーに同行している。
取材協力 キングフィールズゴルフクラブ(千葉県市原市新巻377番地)
(電)0436(36)6111=代表
(毎月第2・4木曜日の紙面に掲載)
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