台湾、北京五輪を外交ボイコットへ 競技には出場も…開閉会式については不参加か 台北時報紙が報じる
2022年1月27日 14時16分
台湾の台北時報紙(英語電子版)は26日、「台湾、北京五輪を外交ボイコットへ」の見出しで、選手団は競技には出場するものの、開閉会式については参加しない可能性があると伝えた。
匿名の政府高官は「台湾は来月の北京五輪で外交ボイコットを準備している。内閣に任命された特別委員会は、台湾が五輪の開会式と閉会式に代表団を派遣せず、参加アスリートへの対応に専念することを決断した」と明かした。
教育相や行政院大陸委員会で構成される同委員会は、北京が台湾に対して確実に行うであろう「外交上の侮辱」を、代表団派遣が結果的に正当化することを懸念しているという。同高官は「冬季五輪は、台湾が中国の主権下にある領土だというプロパガンダを前面に押し出す最重要プラットフォームだ」と評した。
開会式、閉会式で台湾の選手団を香港選手団の直前に行進させる可能性があり、同高官は「台湾は中国の一部だという北京の主張を信頼させる意図を持っている」とコメント。さらに「台湾を“中華民国台北”と表記することで、中国統一支持のメッセージをアピールするつもりだ」と語った。
同紙は「北京五輪は来週に開幕予定。オーストラリア、ベルギー、カナダ、デンマーク、リトアニア、ニュージーランド、英国、そして米国は、中国の新疆ウイグル自治区におけるウイグル族への人権侵害と、香港の民主主義活動家への弾圧に対抗し、外交ボイコットを実施する」と伝えた。
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