「どれだけ練習すれば甲子園で勝てるのか」敦賀気比の東哲平監督が通算20勝目へ手応え【センバツ】
2022年1月26日 18時59分
第94回センバツ高校野球大会(3月18日から13日間・甲子園)の出場校が28日の選考委員会で決定する。一般選考(明治神宮大会枠1校を含む)の29校と「21世紀枠」の3校の計32校が選ばれる。北信越地区の一般選考で選出が有力な敦賀気比の監督を紹介する。
41歳で積み上げた甲子園での勝利数は春夏合計で「19」。昨秋の北信越大会を制し、センバツ出場を確実とする敦賀気比(福井)の東哲平監督は「どれだけ練習すれば甲子園で勝てるのか、選手が分かるようになってきた」と手応えを感じている。
選手として、広島の東出輝裕野手総合コーチらとともに2年夏から3季連続で甲子園出場。ただ、監督として初の甲子園は苦い経験だった。就任1年目の2012年センバツは、初戦で浦和学院に2―10で大敗した。「あれ、あれっと思っているうちに、あっという間に終わった感じ。選手で出た時よりも浮足立っていた」
それでも翌13年春に4強入りすると、15年春は春夏通じて北陸勢初の全国制覇。10年間で10度甲子園に出場し、通算19勝9敗と全国で勝てるチームに育て上げた。
思い起こす恩師の教えがある。敦賀気比の監督を務めた故渡辺孝一さんから「甲子園には勝ち方がある」と選手時代に言われ続けた。指導者になって真意を問うと「一緒のことをするだけ」とシンプルだった。
いかにして普段通りに試合へ臨めるか。「選手はベンチの監督を見ている。まず監督がいつも通りじゃないといけない」と自らに言い聞かせる。
あと1勝で監督通算甲子園20勝目。初戦で勝てば、史上5番目のスピード記録となる。「勝利数には興味ないんです。ただ、甲子園の舞台でできるだけ最後まで残って試合をしたい」。普段通りに節目の勝利を飾る。
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