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磐田 明日への扉(1) MF古川陽介

2022年1月26日 10時04分 (1月26日 10時04分更新)
鹿児島キャンプで、得意のドリブルから仕掛けるMF古川陽介=鹿児島市内で

鹿児島キャンプで、得意のドリブルから仕掛けるMF古川陽介=鹿児島市内で

 3季ぶりにJ1に復帰したジュビロ磐田には、即戦力や大きな可能性を秘めた9選手が加わった。新型コロナの感染対策で、来日が遅れている2選手を除く7選手を紹介する。 (この連載は川住貴が担当します)
 残酷な結末を受け入れる気持ちの余裕はなかった。静岡学園高3年のMF古川陽介(18)は腕を組み、唇をかみしめた。視線は定まらない。4日の全国高校サッカー選手権大会準々決勝で、優勝候補の同校は関東一に1−1の同点からPK戦で敗退した。
 それから6日後の10日。ジュビロ磐田の新体制会見に出席し「自分の特徴はドリブルからのチャンスメークだったり、ゴール。それをゲームで生かしたい。まだ、気持ちの整理はついていないが、次のステージで頑張ろうと思う」と抱負を語った。
 連戦による疲労。攻めに攻めても奪えない追加点。一発勝負のトーナメントでは、どんな強豪でも負ける可能性はあった。むしろ、勝負の怖さを体感したことで今後、プロの世界を生き抜いていく上で、貴重な経験となったのではないか。
 チーム全体始動の11日。冷たい雨が降り注ぐピッチに、元気にボールをける古川の姿があった。「素晴らしい補強ですね」。記者の問いに磐田トップチームマネジメント部の岡田隆さん(37)は首を横に振った。「まずは、体づくりからです」
 緩急織り交ぜた華麗なドリブルは、全国のサッカーファンを魅了した。左サイドから内に入り、得意の右足でシュートを放つ形も持っている。攻撃面で、磐田の将来の屋台骨を背負う逸材だ。しかし、プロの世界は厳しい。強い当たりと断続的なプレスは、高い技術を封じてしまうだろう。そこで必要なのが、プロの厳しい当たりに耐えうる体力と、筋力だ。
 古川も「まずは身体づくりから始めたい」と語った。あこがれの選手はMF三笘薫(24)=ベルギーのユニオン・サン・ジロワーズ=だ。

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