【中日】鵜飼航丞の打撃フォームは巨人・岡本和真クラス 「安定した下半身そっくり」専門家が太鼓判
2022年1月26日 06時00分
中日のドラフト2位・鵜飼航丞外野手(22)=駒大=の打撃フォームを、プロ野球や米大リーグの選手の動作解析を手掛ける筑波大の川村卓准教授(51)が連続写真から解説した。強靱(きょうじん)な下半身という共通点から、パワーは巨人・岡本和クラスと太鼓判を押した。
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驚きと困惑の入り交じった表情が、スラッガーとしての無限の可能性を物語っていた。鵜飼の写真をチェックした川村准教授が、目を丸くしながら切り出した。
「この打席は、どんな結果だったんですか?見るからに差し込まれた状態でスイングして、窮屈になっている印象です。フォロースルーも小さいですからね。単打や二塁打なら分かりますけど…。まさか、これが本塁打なら桁外れのパワーですよ」
そのまさかだった。取り上げたひと振りは昨年10月14日、駒大4年秋の東都大学リーグ1部の青学大戦(神宮)で7回に放った左越えの勝ち越し2ラン。3日前のドラフト会議当日に続くアーチでロッテ・井口監督(青学大)らに並ぶ4試合連続本塁打の同リーグ記録となった。
落ち着いたところで、本題の打撃フォーム解析へ…。ところが、鵜飼の体重100キロ超えの大砲ボディーが、そうはさせてくれなかった。川村准教授は「写真(1)」で手を止め、どっしりした太ももにくぎ付け。2年連続で本塁打、打点のリーグ2冠を達成した巨人・岡本和と重ね合わせた。
「安定した下半身は2人ともそっくり。生粋の4番打者という打ち方で、力強さは岡本選手にも負けていない。鵜飼選手が目指すタイプも、岡本選手になると思います」。岡本和と張り合える70センチ近い太もも周りが、ぶれないスイングを導いてくれる。
頭を中心とした上体のぶれを課題に挙げつつ、内角球の巧みなさばき方も「写真(2)」で合格点。鵜飼にとって駒大の先輩にあたる元広島の新井貴浩さんや、巨人・坂本を例に「腕のたたみ方と左肘の抜き方が上手。バットを返らないようにしつつ、ヘッドを走らせる難しい技術を持っている」とした。
後は確実性。解析を踏まえた川村准教授からの改善のススメは、スイング時のリラックス。動きの無駄を減らすため、軽く振り抜いてバットにボールを乗せることだ。
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