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伝説「角が生えた馬」像建立へ 珠洲・春日神社に地元の竹中さん

2022年1月26日 05時00分 (1月26日 10時17分更新)
竹中健也さんによる角が生えた馬の像の設計図=竹中さん提供

竹中健也さんによる角が生えた馬の像の設計図=竹中さん提供

  • 竹中健也さんによる角が生えた馬の像の設計図=竹中さん提供
  • 像が建つ場所を指し示す竹中健也さん=珠洲市馬緤町で
  • 室町時代の騎馬神像が伝わる春日神社。神社の敷地に角が生えた馬の像が建立される=珠洲市馬緤町で

「後世につなぐ場所になって」

 珠洲市馬緤(まつなぎ)町の春日神社の敷地に、周辺地区に伝説が残る「角が生えた馬」の像が建立されることが決まった。伝説を研究し、私財を投じて像の建立を進める「ストローク乗馬クラブはなむけ」(同市唐笠町)代表の竹中健也さん(46)は「馬に関心のある人が訪れるとともに、地域の人が伝説をつないでいくための場所になってほしい」と期待する。 (上井啓太郎)
 竹中さんは十年ほど前から、市内に残る馬にまつわる伝説を調べ始めた。朝廷に馬を献上する御牧(みまき)(牧場)があったとされる珠洲には、馬に関わる話が多く伝わっている。八年前、源平合戦に敗れた後、馬緤町のあたりに流罪となった平時忠(ときただ)の配下の武士が乗っていたという角の生えた馬の伝説を知った。
 伝説によると、その馬に乗っていた武士が病気になった際、角を煎じて飲んだところ病が癒えたという。角は現在町内の旧家に伝わっており、昨年十一月には八センチほどの長さがあるその角の見学を含む、馬に関する史跡を巡るツアーも竹中さんが企画した。
 春日神社にも室町時代の騎馬神像が伝わっており、馬とゆかりがある場所として建立を決めた。一年ほど前から準備を進め、今月十六日に同神社の氏子たちと場所について協議。その後、神社庁からも正式な許可があった。市内の石材会社に制作を依頼しており、五月中旬の設置を目指す。
 像は鎌倉時代の馬をイメージして、ポニーのような足腰のしっかりした姿。高さは台を含めて百四十センチで、伝説にあやかり健康を祈って角に触ったり、子どもが乗って記念撮影を楽しめたりするような像を目指す。竹中さんは「わくわくしていて、楽しみしかない。この伝説を伝えてきてくれた町の方々に感謝している」と話した。

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