優勝請負人と呼ばれた阿部、6年ぶり指揮官の下で再起誓う【グランパス】
2022年1月25日 20時09分
名古屋グランパスは春季キャンプ2日目の25日、沖縄県南風原町の黄金森公園陸上競技場で午前と午後の2部練習をした。昨季リーグ8試合出場にとどまったMF阿部浩之(32)は、G大阪時代に指導を受けた長谷川健太監督(56)の下、再起を懸けて自らを追い込む。
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優勝請負人とも呼ばれた男が再起のシーズンへ臨む。この日の午後、阿部はゲーム形式で絶え間なく走り、判断力を養いながら体を追い込むトレーニングをこなすと、膝に手をつき、苦悶(くもん)の表情。「ベテランじゃなくてもきついですよ」と笑顔を見せ、充実感を漂わせた。
昨季は、プロ入り後では最少のリーグ戦8試合出場にとどまった。ベンチ外の試合も増加。G大阪で3冠、川崎でリーグ連覇と、栄冠をつかみ取ってきた阿部の姿はクラブ初のルヴァン杯制覇を成し遂げた埼玉スタジアムのピッチにもなかった。
フラストレーションがたまったはずの1年。「単純に自分自身が圧倒的だったら出られたと思う。自分にフォーカスして、まだまだ自分に実力が足りなかったんだと思って、レベルアップに努めた」と振り返った。
G大阪時代に今季迎えた長谷川監督の下で4年間プレーし、2014年の3冠を味わった。同監督とは6年ぶりのタッグ復活となるが「健太さんもそうだし、僕もタイトルを取ったことがあって、どういうことをすれば取れるかはある程度見えている。周りにも要求したいし、伝えていきたい」と、再び優勝請負人としての役を買って出る覚悟だ。
チャンスを生み出すアイデアと技術。四隅を正確に射抜くシュート。サポーターを歓喜の渦に巻き込んできた判断力も技術も、そして体力も、さび付いてはいない。「(G大阪のときよりも)攻撃の最後のクオリティーは成長していると思っている。ハードワークや守備もレベルアップしていきたい」。雌伏の1年を経て、反転攻勢へ打って出る。
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