4カ月ぶり招集の久保建、眼光鋭く「調子の良さをチームに還元したい」【サッカー日本代表】
2022年1月25日 19時15分
サッカー日本代表は25日、2022年W杯カタール大会アジア最終予選B組第7戦の中国戦(27日・埼玉スタジアム)に向け、千葉県習志野市内で冒頭以降は非公開で調整した。選手23人全員がそろい、攻守の戦術を確認したとみられる。4カ月ぶりに招集されたMF久保建英(20)=マジョルカ=は「調子の良さをチームに還元したい」と決意表明。W杯イヤーの22年代表初陣で、景気付けの“ダブル1号弾”を狙う。
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久保建は泰然としていた。冒頭の15分間のみ公開された練習の開始直後、DF植田(ニーム)と並んで走り、動き、感触を確かめるように体を動かした。笑みを浮かべる場面もあった。「いつも通りの感覚で試合に臨めたらいい」。4カ月ぶりの招集、しかも主力不在の大一番。緊張の糸を張り詰めつつも、自然体そのものだった。
昨年9月のレアル・マドリード戦で膝に重傷を負い、2カ月間も戦列を離れた。プロになって初めて長期リハビリを余儀なくされ、久保建は「いろいろと考えることもあった。満足に歩けなかった時もあって、いろんな厳しさもあった」と、もどかしい日々の心中を吐露。日本代表の戦いを画面越しに追い続けたが、「自分は見ているだけで何もできなかった」と無力感にもさいなまれた。
ただ、けがが癒えれば、プレーのしなやかさ、輝きは増した。15日の国王杯・エスパニョール戦ではFKを直接たたき込んだ。「調子はいい。今の調子の良さをチームに何とか還元できないかと思っている」と眼光鋭く言った。森保ジャパンの新機軸となった「4―3―3」システムもバルセロナ下部組織時代にインサイドハーフ(2列目の攻撃的MF)で経験済みで「全然、できる」と自信をにじませた。
東京五輪では大舞台での勝負強さ、決定力を見せつけた。いや応なく熱視線を浴びる存在ながら、おごることなく、現在地を客観視している。
「(得点を)決めている回数が少ないからこそ、注目されがちというのもある。点を取ったり、アシストしたりすることが当たり前になるような選手になりたい」
主力不在で迎える22年代表初陣。久保建がマジカルな左足で代表初得点、22年日本代表初弾の“ダブル1号”を奪い、チームをW杯へ押し上げる。
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久保建が“FK弾待望論”をやんわりいさめた。15日のエスパニョール戦で直接FKをねじ込み、W杯アジア最終予選でもFKキッカーとして期待が膨らむ中、久保建自身は「すごく難しい。トップレベルのフリーキッカーでも年に何本も(直接)決められる人はそんなにいない」と強く指摘。「簡単に入るものではないというのは、みんなも認識した方がいい」と“世間”に呼び掛けるように言った。
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