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「ないなら作ろう」夫婦愛 股ずれ軽減パンツ開発   

2022年1月25日 05時00分 (1月25日 09時52分更新)
小野さんが夫のために作った股ずれ防止下着「SURENA」=東京都内で(小野史恵さん提供)

小野さんが夫のために作った股ずれ防止下着「SURENA」=東京都内で(小野史恵さん提供)

 越前市出身の京大院生

 越前市出身の京都大大学院生小野史恵さん(32)=大阪府=が、股ずれに苦しむ夫の義人さん(36)を救うため、ぽっちゃりした体形向けの股ずれリスクを軽減するボクサーパンツ「SURENA(スレナ)」を開発した。使用した夫は二十年来の症状から回復。小野さんは「夫のように悩んでいる人に使ってほしい」と話している。 (山口育江)
 股ずれは、歩行時に太ももの内側同士が擦れて、肌に炎症や痛みが起きる症状。太っていたり、スポーツなどで太ももが太くなった人がなりやすい。
 小野さんが夫の股ずれに気づいたのは二〇一八年夏。デート中に「痛くてもう歩けない。つらい」と訴えた。その場はワセリンを塗って帰ったが、血はにじんだまま。その日以降も股ずれを繰り返した。「股ずれってよく知らなかった。痛そうで、かわいそうだった」。一方、二十年間苦しんでいた夫は「一生、付き合っていくもの」と、あきらめていた。すでにスパッツやクリームなどの股ずれ防止グッズはあったが、体形に合った下着はなかったという。
 「ないなら、作ろう」。一九年秋、開発に乗り出した。まずミシンで女性用の布ナプキンの生地をボクサーパンツに縫い付けた。夫にはいてもらうと好評で、肌当たりのよい生地が適していることが分かった。その後も試作や試着、改良を繰り返した。
 並行して股ずれに関するアンケートも実施。その結果、十人に一人が苦しんでいることが分かった。
 一九〜二一年の夏の計九十日間には夫らぽっちゃり体形の十三人に、試作品と市販品をはき比べてもらった。夫らの意見を反映させ、股ずれリスクを減らす製品がついに完成した。しわや汗が擦れにつながるため、収縮性が高くなるように編んだ綿100%の生地を使い、おしりや太ももをぴったりと覆うデザインにした。股下部分を二重構造にすることで、汗を速やかに吸収できるようにもした。
 小野さんは「(股ずれを起こさなくなった)夫がうれしそうなのが、うれしい。一生懸命開発をして良かった」と喜ぶ。
 製品は、小野さんが社長を務める機能性アンダーウエア販売会社「オーギュストケクレ」のホームページで販売している。赤、黒の二色で、大きさはM、L、LLの三種類。一枚五千九百八十円(税込み)。

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