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渓春幕開け 感染防止マナー徹底を アマゴ2月解禁データ

2022年1月25日 05時00分

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解禁日に郡上・吉田川で竿を振る渓流師(昨年2月13日)

解禁日に郡上・吉田川で竿を振る渓流師(昨年2月13日)

  • 解禁日に郡上・吉田川で竿を振る渓流師(昨年2月13日)
  • 和良川の解禁で出た美形アマゴ(昨年2月1日)

 コロナ禍での渓流シーズンも今年で3年目。オミクロン株が急拡大する中での幕開けに、あらためて感染防止マナーの徹底を肝に銘じたい。厳寒の今季は、釣行エリアの積雪状況など事前の情報収集も入念に。本紙では2月に解禁する愛知、岐阜、長野、福井4県の漁協からアマゴの放流戦略などを取材した。 (海老原秀夫、東條敏明)

岐阜

下馬瀬 「LF専用区」追い風に

 馬瀬川下流漁協(下呂市金山町)は昨年、LF専用区をかなえ橋〜祖師野えん堤の約400メートル区間に新設した。これが好評で「おかげさまで雑魚券の売り上げが伸びました」とホクホク顔。今年は2月19日の解禁と同時にLF専用区もスタートする。アマゴ成魚の総量も昨年より100キロ増の800キロとした。解禁前日放流分は300キロで、うち100キロはLF専用区に入れる。昨年10月には同稚魚60キロ、同親魚メス50キロを放流済み。
 馬瀬川上流漁協(下呂市馬瀬)は「密」を避けるため、今年も昨年と同じ成魚放流方式で臨む。総量はアマゴ560キロ。解禁前日に坂本橋、漁協前、豊年橋付近に計210キロ投入した後は、残り350キロを5回に分けて非公開&前日放流とし、放流後にHP&メールマガジンで告知するとしている。「昨年も『密にならないでいい』とおおむね理解を得られたので、今年もこの方式で」と上田利章参事。
 アマゴ成魚放流場所について要注意は根尾川筋漁協(本巣市)。昨年はLF専用区が漁協前に設置されていたが、魚がすぐに下ってしまうとの理由で、今年は元の薮川橋〜高屋西えん堤に戻し、漁協前では成魚放流を行わないことにした。成魚放流場所はLF専用区、神海橋上流、東谷川市場橋付近、板屋谷川で、解禁当日と2月13日は全4カ所、同27日はLF専用区を除く3カ所で実施される。成魚の総量は計1000キロの予定だ。

郡上 気になるサツキの動向

 郡上漁協(郡上市)は昨年11月のアマゴ秋期放流も一昨年同様、那比川の81キロに限定した。「川幅の狭い那比川では、きれいな魚が釣れたとの声が聞かれるなど、一定の効果が認められるからです」とは漁協の村瀬和典さん。同稚魚は昨年5〜6月に1200キロを投入済み。同親魚放流は10月に前年より110キロ増やしてメス210キロを実施し、同卵は11月に15万粒を埋設した。今年の同成魚は昨年と同じ1400キロ。放流予定などは決まり次第、HPで公表するとしている。
 気になるのは2年連続で不漁が続いているサツキマス。一昨年12月、長良川漁協(岐阜市)がシラメの標識魚2万匹を放流したが、そのうち昨年郡上管内で捕獲されたのは1匹だった。不漁の原因はまだ不明だが「昨年12月初め、シラメが大挙して下るのが管内で目撃されています。今年は期待したいのですが…」と村瀬さん。
 和良川漁協(同市)は今年も釣り大会が中止となったのを受け、解禁当日からアマゴ成魚放流を実施する。昨年より100キロ多い400キロを解禁当日、2月12、19、26日の4回に分ける。同稚魚は昨年11〜12月に110キロを入れた。
 美山漁協(山県市)は解禁当日を皮切りに2〜3月の日曜ごとにアマゴ成魚を放していくが、今年は3月最後の27日は行わず、代わりに5月8日を最終放流日とした。成魚の総量は1900キロを誇り、うち550キロが解禁当日分。円原川子供ゾーンへの初回放流は2月13日で以後、2月27日、3月13日、5月8日の4回で計160キロとなる。同ゾーンは毎回午前11時に一般開放される。同卵は昨年11月、4万粒を放流した。

福井

九頭竜川中部 サクラ今季は期待か!?

 2年連続不調のサクラマス、今季はどうか? 九頭竜川の釣り情報に詳しい福井市の越前フィッシングセンターによると、「3年周期説でいくと、今季は期待できるはず。夢を持ちたいですね」。昨季は同店で現認したサクラマスは114匹(2020年は28匹、2019年は380匹)で、最大68センチ。釣れ始めたのが2月終わりからと遅かったのが数が出なかった理由という。
 九頭竜川中部漁協(永平寺町)は、サクラマスの親から採卵した卵から稚魚を育てて放流し、サクラ復活を後押しする。稚魚は春と秋冬に本流1万5800匹、支流は永平寺川などに9100匹を入れ、大きく育つことを期待する。秋冬には50グラムほどに育ったギンケした魚体も交じる予定だ。「自然界では少ないサクラマスのオスを選別して育て、採卵する努力を続けている。今春はサクラが咲けばいいね」と中川邦宏組合長(63)。
 足羽川漁協(福井市)は支流の部子(へこ)川で新ダムの建設が始まり、釣りができるのは上流域の一部となるが、雪が多くて解禁当初は入渓できない。ダム工事の影響は水海(みずみ)川にも出ており、同川も入渓できるのは上流の一部のみがこちらも雪が深い。当初は下流部のサツキマス狙いを期待。

日野川 当初は田倉川に食指

 日野川漁協(越前市)は、ヤマメの成魚放流を倍増以上の240キロ。5月から10月にかけ、漁協で育てている魚体を入れる。放流が遅くなるにつれ、魚体は20グラムから50〜60グラムと大きくなる。別に稚魚も50キロ。サクラマス由来の稚魚も交じっている。田倉川と本流上流に放つ。解禁当初は道路からのアクセスが良い田倉川、桝谷川が良さそうだ。サクラマスは昨季、組合員がルアーで11匹釣った人がいたらしい。最大は65センチくらいだったという。
 敦賀河川漁協(敦賀市)の稚魚放流は10グラム前後で昨8月に黒河(くろこ)川6割、笙(しょう)の川4割の割合で入れた。奥山は雪が多めで当初の入渓は注意が必要。曽々木集落周辺はイノシシやシカ、サルの被害が多く、畑などに通じる道にはネットを張り侵入防止対策が施されており、車では入れず、徒歩となる。
 勝山市漁協(勝山市)は昨季、放流を滝波川を中心にしていたが今季は全川に分散放流、さらにイワナの成魚放流も復活させ125キロを入れる。大野市漁協(大野市)は年券が500円アップの4000円になった。

長野

下伊那 親魚放流に一本化

諏訪東部 廃液問題に懸命対応

 下伊那漁協(飯田市)は腰を据えて渓流改革を推し進めていく構えだ。昨年から稚魚放流を3年間見合わせ、代わりに費用対効果が最も高いとされる親魚に一本化した。昨年10月に行ったアマゴ親魚放流の内訳は、メス1003キロ、オス300キロだった。
 「2年前から始めた親魚ですが、この時ふ化した魚は今年の対象魚になります。実際、昨年は各所で稚魚の濃い魚影が目撃されており、楽しみです。そういう状況も踏まえ、今秋の親魚はメスのみにしようと考えています。その方がアウトブリード(異系交配)になりやすいので」と話すのは下島保徳組合長だ。漁協の中長期的な取り組みを見守りたい。解禁当初は入りやすい飯田松川、阿知川、売木川が狙い目となる。
 昨年6月、茅野市内の製造工場で起きた上川への廃液流出問題を受け、諏訪東部漁協(同市)は対応に万全を期したいとしている。渓流解禁へ向け、12月26日と1月23日には「魚の安全性を調査したい」と特別採捕を実施した。あいにく厳寒で釣れなかったが、今後も調査を継続し、釣れた際は検体を検査機関に出す。「安全宣言を出せるような根拠を示せたら」と矢島孝昭組合長。解禁当日の成魚公開放流は午前9時から行う。漁協前などでアマゴ100キロ、ニジマス50キロ、イワナ20キロを放す。

愛知

寒狭川中部 ゾーニング大会GO!

寒狭川上流 鮎美橋上下に集中放流

 寒狭川中部漁協(新城市)は、今季もコロナ対策を万全に、工夫した大会を2月6日に開く。釣り場を餌、ルアー、フライ・毛針と3つに分けるゾーニングで密を避け、トラブルも回避する。大会本部は例年通り「広見ヤナ」に置くが、大会釣り場は巴川とし、前日の成魚放流370キロは本流にはしない。その後の追加放流は随時15〜85キロしていく。
 ゾーニングは本流の合流点から一色の「白鳥えん堤」までが餌釣り場、そこから上流「知幸部えん堤」までがルアー、その上、島田川の「中島えん堤」までと、大和田川の「こぼきえん堤」までがフライ・毛針釣り場とし、その上から大曲淵まで約3キロにわたってさらに餌釣り場となる設定だ。また、大会は1匹長寸で審査するので1匹はキープしてよいが、基本はキャッチ&リリース。餌釣りの場合でも持ち帰りは10匹までとする。「試行錯誤しつつ釣り人のニーズも取り入れ、環境にも配慮した大会を行い、整った釣り場環境づくりを目指したい」と河合良昭組合長(62)。
 寒狭川上流漁協(設楽町)は、2年連続で大会を取りやめたが、3月13日に少人数での初心者向きルアー教室を開くことを検討していると山口邦夫組合長(72)。成魚は解禁前日の2月12日に400キロを放流するが、人気の「鮎美橋」上下には200キロを集中放流する。その後の成魚放流は20日、27日、3月6日、13日の4回に分けて残りの600キロを入れる予定だ。また、発眼卵3万粒を大名倉川や当貝津川に入れる。
 2月末の日曜日に1日だけの特別解禁をしていた巴川漁協(豊田市足助町)は、2年連続で中止を決め、3月1日に一般解禁する。

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