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富山市部長 談合疑い逮捕 2業者も 橋設計情報漏えい

2022年1月25日 05時00分 (1月25日 10時29分更新)
舟田安浩容疑者

舟田安浩容疑者

  • 舟田安浩容疑者
  • 家宅捜索に入る捜査員ら=24日、富山市役所で(山岸弓華撮影)
  • 連絡橋の完成イメージ図=富山市提供
 富山市が発注したつり橋式連絡橋の設計業者選定に関して公表前の情報を業者に漏らしたとして、富山県警は二十四日、官製談合防止法(職員による入札等の妨害)違反の疑いで、市建設部長舟田安浩容疑者(58)=同市五艘=を逮捕した。
 公契約関係競売入札妨害の疑いで、東京都千代田区の建設コンサルタント会社「パシフィックコンサルタンツ」社員西上律治容疑者(54)=文京区=と同豊島区のデザイン会社「ジイケイ設計」社員西元咲子容疑者(43)=品川区=を逮捕した。県警は金品の授受がなかったか調べている。
 逮捕容疑では、舟田容疑者は建設部次長だった二〇一九年四月、呉羽丘陵の自然歩道「フットパス」に架ける連絡橋の設計業務先を選定する際、パシフィックコンサルタンツとジイケイ設計の共同企業体(JV)が審査で評価を得て選ばれるよう秘密事項などが書かれた資料を渡して助言するなど入札の公正を害したとされる。西上、西元両容疑者は公募開始八日前に資料を受け取るなどしたとされる。県警は三人の認否を明らかにしていない。
 県警によると、設計業務の業者は競争入札でなく、希望業者が提案する企画内容や実績を基に競う「プロポーザル方式」で選ばれ、三社の中から、今回のJVが約六千万円で受注した。舟田容疑者はプロポーザルの審査委員を務めた。JVは過去にも富山市の事業を受注していた。
 県警は二十四日夜、官製談合防止法違反の疑いで富山市役所を家宅捜索した。

「熱心な部長が」衝撃
市長「再発防止策を協議」

 富山市職員課によると、舟田安浩容疑者は一九八八年に技術職として入庁。都市政策課長などを歴任し、路面電車の南北接続事業にも関わった。建設部長を二〇二〇年から務めていた。同課は舟田容疑者について「勤務態度に問題があったとは認識していない」とし、建設部の職員も「仕事熱心だった。談合のような不正をしていた様子は全く無かった」と話した。
 現職の建設部長の逮捕を受けて藤井裕久市長は二十四日、市役所で急きょ幹部職員に訓示し、「職員の逮捕は痛恨の極み。市民の皆さまにご心配おかけし深くおわびを申し上げる」と陳謝した。
 市長は「現職の部長が逮捕されることは極めて異例。職員一人一人が職務規律を順守し、市政の信頼回復に全力で取り組まないといけない」と述べた。その後、報道陣の取材に応じ、漏えいがあったとされる「プロポーザル審査」について「どのようなやりとりがあったか判明した時点で再発防止策などを協議する」と述べた。二三年度の完成を予定する連絡橋について「事業そのものは頓挫することなく、完成を目指したい」と話した。
 自然歩道の「呉羽丘陵フットパス」は現在、県道富山高岡線で南北に分断されており、全長約百二十メートルの連絡橋でつなげる計画。呉羽地区の新たなシンボルを目指し、前市長時代から整備計画が持ち上がっていた。総工費は約十二億円で、二〇年度に着工した。

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