介助犬のお仕事、見て学ぶ 江南の2小学校で福祉教室
2022年1月24日 05時00分 (1月24日 15時29分更新)
手や足に障害がある人の生活を支える介助犬について学ぶ福祉教室が二十一日、江南市の門弟山、布袋の両小学校で開かれた。児童らは介助犬の動作を見るなどして役割を学んだ。
介助犬や訓練に携わる人材を育成する日本介助犬協会(横浜市)が主催。長久手市の施設で訓練を受けた二歳のオスのラブラドルレトリバー「ピト」が両校を訪れた。
門弟山小では四年生約七十人が参加。感染防止のため、訓練施設職員の礒貝歩美さん(32)の説明とデモンストレーションを体育館で撮影し、児童らは各教室でモニターを見た。
ピトは、車いすの礒貝さんが落としたカギや硬貨をくわえて拾ったり、携帯電話を目で探したりする動作を披露した。事故や病気で手や足に障害がある人は全国に約一万五千人いるが、介助犬は五十七頭と少ない。礒貝さんはこうした実情を紹介し、「介助犬を知っている人が少ないことが課題。周りの人に話して広めて」と呼び掛けた。
教室は江南市在住の協会顧問、森田英守さん(71)の働き掛けで十年前に始まり、市内の全小学校で実施している。 (小中寿美)
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