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あわら市長 森氏初当選 現職佐々木氏に628票差    

2022年1月24日 05時00分 (1月24日 10時15分更新)

笑顔で初当選を喜ぶ森氏=23日午後10時24分、あわら市春宮2の事務所で(蓮覚寺宏絵撮影)


 あわら市長選は二十三日、投開票され、無所属新人で元市議会議長の森之嗣(ゆきつぐ)氏(68)=春宮二=が、無所属現職で再選を目指した佐々木康男氏(63)=自民、公明推薦、番田=と、無所属新人で病院長の中川智和氏(58)=花乃杜一=を破り初当選を果たした。投票率は60・18%で、二〇一八年の前回(62・01%)を1・83ポイント下回った。 (畑明日香)
 一八年に続く三つどもえの選挙戦。二四年春の北陸新幹線県内開業に向けたまちづくりなどが問われた。
 森氏は六千四百九十票を獲得し、次点の佐々木氏に六百二十八票差で競り勝った。風通しのよい市政運営を前面に掲げ「市民の声を聞く力」をアピールし、佐々木市政への批判を展開。学校給食費無料化や大型商業施設の誘致などを訴えた。地盤の金津地区を中心に支持を広げた。
 佐々木氏は四年間の実績を武器に、市政継続の必要性を訴えたが、一期目に取り組んだ各種施策の考え方を浸透させられなかった。中川氏は変革を訴え、動画投稿サイト「ユーチューブ」で政策を発信する独自の戦いを展開したが、支持は広がらなかった。
 森氏は同志社大卒。住宅資材販売業。〇九年のあわら市議選で初当選し、二一年六月まで三期在任。一七年七月から二年間、議長を務めた。当日の有権者数は二万三千百二十一人。
◇あわら市長選当選者 
森之嗣(もりゆきつぐ) 68 無新<1>
住宅資材販売業・あわら交通安全協会理事(元)市議長・金津高PTA会長▽同志社大▽春宮   
     

 幅広い市民の声に耳を


解説
 現職と元市議、病院長の三人による戦いとなったあわら市長選。次の四年間は北陸新幹線が開業し、停車駅のある同市にとって飛躍のチャンスになる。市民目線の市政運営を掲げた森之嗣氏が、大事な四年間を担うことになった。
 選挙戦では、森氏と次点に終わった現職の佐々木康男氏に政策面での大きな違いはなかった。森氏は風通しのよい市政運営を前面に押し出し、佐々木氏のスピード感ある手法を独断だと批判。「市民と市の間に分断がある」「市民の声を聞き議論する」と市民一人一人を大切にする姿勢を示し、共感が集まった。
 一方、金津地区を地元にする森氏は「今度こそ金津から市長を」との声に後押しされた。現職の佐々木氏は芦原地区を地盤にしており、今回も結果的に「旧金津町対旧芦原町」の対立構図となった。市の力を高めるため森氏は両地区をまとめ、幅広い市民の声に耳を傾けることが必要だろう。
 二年後の新幹線開業、人口減少、産業振興など市の課題は山積している。森氏が独自色を出し、市政を発展させていけるのか。手腕が注目される。 (畑明日香)

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