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雷電が眠る横にある「手玉石」の重み ようやく背負える力士になったと報告できる御嶽海【記者コラム】

2022年1月23日 21時57分

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優勝インタビューで手を振る御嶽海

優勝インタビューで手を振る御嶽海

 長野県出身で唯一の大関であり、21年間で254勝10敗を誇る雷電の墓は全国に4カ所ある。
 1825(文政8)年に亡くなった雷電の遺体は、そのうちの東京都港区にある報土寺に土葬され眠っている。
 御嶽海関と一緒に報土寺を訪ねたのは2019年2月だった。ストレスで髪が抜け、「まげが細くなってエッ? と思った」という重圧を乗り越え、初優勝を飾った前年の名古屋場所から3場所が経過。その間にけがや負け越しもあり、こちらから「大関昇進を目指して、雷電に力をもらいましょうよ」と誘ったのだった。
 すると、同年秋場所で2度目の優勝を飾ることになる。男性の平均身長が155センチといわれていた江戸時代に、6尺5寸(197センチ)もあった雷電。お墓参りの御利益も規格外だとひそかに喜んでいたのに、そこからまた2年以上の月日を要するとは…。
 それでも、お墓参りが少なからず影響を与えたはずだと思いたい。墓石をなでたとき「(伝説の力士は)やっぱりいたんだなって、感じることができました」。雷電のぬくもりがその手に伝わっていた。
 墓の横には雷電が手玉にとったと言い伝えが残る、重さ30貫(112・5キロ)の「手玉石」がある。これまで三根山、琴ケ浜、千代の富士など横綱、大関が持ち上げてきた。そのときは「違う重みがしますね。まだそこまで力がないかな」と触れただけで手を引っ込めた。今は重みを背負える力士となったことを、雷電に報告する。(大相撲担当・岸本隆)

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