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御嶽海、3度目賜杯も「重みは毎回毎回どっしり」悲願の大関昇進確実「素直にうれしい」【大相撲初場所】

2022年1月23日 20時38分

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御嶽海(右)が寄り切りで照ノ富士を破り、優勝を決める

御嶽海(右)が寄り切りで照ノ富士を破り、優勝を決める

◇23日 大相撲初場所千秋楽(東京・両国国技館)
 最後は無我夢中で前に出た。「もう一生懸命いくだけでした」。関脇御嶽海(29)=出羽海=は立ち合い力強く当たり、左の強烈なおっつけから2本差す。絶好の体勢から圧力をかけると、照ノ富士の腰も伸びた。横綱を力で寄り切った。
 負ければともえ戦による優勝決定戦だったが、本割できっちり決めた。13勝2敗で2019年秋場所以来、3度目の優勝。関脇以下で3度の優勝は照ノ富士以来史上2人目だ。久しぶりに賜杯を抱き、「素直にうれしいです。やっぱり重みは毎回毎回どっしりきますね」と喜んだ。
 今場所は前に出る相撲を貫いた。これまでのように、急に人が変わったような覇気のない相撲で連敗することはなかった。「長く感じたし、精神的にもきつかった」と振り返るが、研ぎ澄まされた集中力は目を引いた。その結果、大関の地位も引き寄せた。
 取り組み後、審判部は大関昇進を諮る臨時理事会の招集を八角理事長(元横綱北勝海)に打診し、了承された。昇進が正式決定するのは26日だが、この時点で事実上決まった。大関候補と言われながら、貴景勝、朝乃山、正代に先を越され、悔しい思いをしてきた。大願成就し、「なかなか…、そういう経験ができることはないので、素直にうれしいです」と声を詰まらせた。
 長野県出身の大関は、1795年の雷電以来、実に227年ぶり。江戸時代の伝説の力士には、御嶽海も尊敬、憧れの思いを抱いていた。2019年2月には東京都港区の報土寺の墓前で手を合わせ、「パワーを感じるというか、やっぱりいたんだなと、より感じることができた」と口元を引き締めたものだった。
 好きな言葉がある。『実るほど頭を垂れる稲穂かな』。中学時代の指導者・安藤均さん(63)が大事にしていたもので、鳴り物入りで名門・出羽海部屋に入ったが実直に取り組んできた。決しておごらず、相撲と向き合ってきた。
 三役在位は史上6位の28場所。新たな地位での春場所になるが「みなさん注目してください」と白い歯をのぞかせた。大関が最終目的地ではない。実力は誰もが認めるところ。さらに上を―。その背中は大きな期待を背負っている。

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