スワーヴアラミス重賞3勝目「あの馬と一緒に...うれしい」鞍上の松田とともにG2は初V【東海S】
2022年1月23日 17時52分
◇23日 第39回東海S(G2・中京・ダート1800メートル)
中団を進んだ単勝7番人気のスワーヴアラミスが直線外から差し切って、重賞3勝目を挙げた。松田大作騎手(43)=栗東・フリー、須貝尚介調教師(55)=栗東=はともに同レース初勝利。連覇を狙った1番人気のオーヴェルニュは2着、ブルベアイリーデが3着に入った。
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直線をほかの誰よりも大きなアクションで松田とスワーヴアラミスが飛んできた。ラチ沿いを押し切ろうとするオーヴェルニュを半馬身差し切った。
「昨年の夏から一戦ごと成長してくれているのを感じていました。僕にとって初のG2。あの馬と一緒に。本当にうれしい」と松田は喜びを口にした。初の重賞勝ちがキャリア19年目の2015年中日スポーツ賞ファルコンS。いぶし銀の泥まみれの目はやっと手にした4勝目の重賞タイトルに目をうるませた。
今回を含め全30戦中15戦騎乗の主戦は昨年3月のマーチSから連続9戦目。この半年は一緒に出世の階段を上った。最終追い切りは決まって自身が乗ってきた。馬の成績が上がればリーディング上位に乗り代わることも当たり前な今の競馬で、ずっと乗り続けてきた。
怖がりで、行ってどこまでという競馬を強いられていた7歳馬が、この日は道中は中団やや後ろ。「前回あたりから砂をかぶっても平気になってきた。脚質に幅が出ましたね」と松田。完全に包まれていた4コーナーから、上手に外へ導いて、ビクトリーロードを一直線に突き抜けた。
須貝師は「気難しいところがあっても、大作が競馬の中で感じているところがあったのかな。ずっと乗ってくれて、頑張ってくれた。うれしいよ」と、このコンビの勝利を喜んだ。
トレーナーは「距離のこともあるし、フェブラリーSうんぬんよりも、馬の様子を見て次を考えていく」と、ひとまず慎重な構えだが、前哨戦勝ち馬にとってG1は有力な次走候補だろう。松田も馬も初のG2勝ちで自信を深めた。今度はきっと人馬一緒の初G1戴冠につなげる。
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