<ダイアリー> グー・チョキ・パー・タッチ
2022年1月23日 05時00分 (1月23日 13時25分更新)
三歳のころから毎週末、わが家に来ていた孫。「どこに行こうか」「なにして遊ぼうか」と楽しみに待っていました。
じいちゃん、ばあちゃんの三人で遊ぶときのライバルはじいちゃんです。手を抜くことを知らないじいちゃんはいつも真剣勝負。食べ物の分け方、ゲームの順番などはジャンケンです。
ところが幼い孫はまだ自分の手を自分の思うように動かすことが苦手でした。グーもパーもそうなのですが、曲げる指と伸ばす指のあるチョキはなかなか出せません。
負けてすねている孫を見かねて、考えました。いつもの帰り際のバイバイの代わりに「グー・チョキ・パーでタッチ」をやってみたらどうかと。「構えず、自然とジャンケンをやれるようになるかも」との思いでした。やってみると、最初は戸惑っていた孫も次第に喜んで、車の中で私たちが見えなくなるまでグー・チョキ・パーをするようになりました。
あれから、十数年。今、高校二年生になっても、やっぱりバイバイは「グー・チョキ・パー・タッチ」。願わくば、これからもずーっと続けてくれるとうれしいなぁ。=沢田由紀子(68)
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