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石川県内6市町「3月以降」 5~11歳 ワクチン接種

2022年1月23日 05時00分 (1月23日 13時08分更新)

残る13市町も実施検討

 厚生労働省が五〜十一歳の子どもに接種する米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンを特例承認したことを受け、本紙が石川県内十九市町の対応を調べたところ、六市町が三月以降の接種実施を決めていることが分かった。残る十三市町も実施に向けて検討中だ。保護者の不安をどう解消するのか、子どもの安全をどう確保するのか、どうすればワクチンが無駄にならないのか。悩みは尽きない。
 「接種したいのにできないという状況は避ける。ワクチンを打ちたい人が打てる受け皿を準備する」。接種を決めた川北町の担当者は語る。
 課題として挙げるのがワクチンの管理だ。小児用の場合、一瓶で十人分が確保できるが、一度開ければ十二時間以内に使い切らなければならない。十人単位で接種できなければ廃棄が出るが、「子どもは体調に変化が起きやすいため、当日のキャンセルが大人より多くなる可能性も。ワクチンに限りがある中、大切に使いたいが難しい」と本音を漏らす。希釈方法が違うため、子どもにキャンセルが出ても、大人に転用できない。

不安解消やキャンセル時対応 課題

 「保護者の中にはワクチンの副反応を心配する人もいるはず。どう不安を解消するか課題になる」。中能登町の担当者はこう話す。
 五〜十一歳は大半が小学生のため、白山市は土曜日の集団接種を検討中。ただ、モデルナを使う一般向けの集団接種会場も毎週土曜に確保しているため、子ども用のファイザーと混同しないよう同じ会場で子どもと大人の接種はしない。
 県小児科医会の久保実会長は「貴重なワクチンを有効に使うという点では集団接種の方が進めやすい」と語る。ただ、子どもに接種する場合、医師が診察するなど、丁寧な対応が求められる。保護者への説明や介助も必要なため「本来はかかりつけ医での個別接種が望ましい。自治体も迷っているところが多いのでは」と推測する。
 石川県内では、感染力の強いオミクロン株の影響で子どもの感染は増加しており、幼稚園や小学校での感染者集団(クラスター)の発生や臨時休校が相次ぐ。
 久保会長は「重症化は少ないかもしれないが、学校でかかれば家庭に持ち込む。学校が休校になると、児童としての日常生活が奪われる」。その一方で「打った打たないで差別が起こらないように、同調圧力がかからないような工夫が求められる」と話す。
 日本小児科医会によると、コロナに感染した小児の症状は軽いか無症状が多い。重症化を予防する効果は大人より薄いが、感染した場合の他者への感染リスクを考えると、十分な準備をした上での実施が望ましいとしている。

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