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KOを狙って奪える石沢開が軽量級で体現するボクシングの醍醐味【山崎照朝コラム】

2022年1月23日 06時00分

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日本ミニマム級王座を獲得した石沢開

日本ミニマム級王座を獲得した石沢開

 軽量級で“ど迫力”の王座戴冠だった。東京・後楽園ホールで今年初のボクシング興行が行われた11日、日本ミニマム級王座決定戦で同級1位の石沢開(25)=M・T=が同級3位森且貴(21)=大橋=を8回2分50秒、右ストレートのカウンターからの連打でキャンバスに沈め、新王者に就いた。敗れた森は立ち上がれず担架でリングを降りた。
 10戦9勝(8KO)1敗の強打の石沢に対し、技巧派の森は9戦全勝(2KO)。無敗の森が強打の石沢にどう挑むか―。目が離せない一戦だった。序盤は森が軽快なフットワークと速いジャブで流れをつくる。対する石沢は森のパンチに慣れるのを待って、出て追う展開。再三ロープを背負わせて流れを引き寄せた。無敗の森に力で初黒星を付け、自信につながったことだろう。
 石沢は小、中学でサッカーと空手を習い、下半身が鍛えられている。攻守で姿勢が安定し、見ていて安心感がある。「日本チャンピオンという立場にふさわしい試合をこれからも続けていけたらなと思います」と謙虚。それもまたいい。まだ日本王者に就いたばかりだが、ボクシングの醍醐味(だいごみ)でもあるKOを狙って奪える。試合後に勝因を聞かれ、「最後は気持ち」と答えた。東洋、世界も強い気持ちがあってこそ。今後も注目したい。

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