初招集のチーム最年少・荒木遼太郎が久保建に対抗心「同世代なので負けたくない」【サッカー日本代表合宿】
2022年1月19日 19時41分
千葉県内で合宿中のサッカー日本代表候補は19日、実戦形式を中心に約1時間半、トレーニングした。2022年W杯カタール大会アジア最終予選の中国戦(27日・埼玉)、サウジアラビア戦(2月1日・同)はMF三笘(サンジロワーズ)、FW古橋(セルティック)ら主軸アタッカー陣がけがで不在。初招集されたチーム最年少のMF荒木遼太郎(19)=鹿島=は得意のドリブルと自在のシュート力を武器に“下克上”を狙う。
19歳の若武者が躍動した。練習終盤の紅白戦形式で、荒木は3トップの左に入り、対峙(たいじ)したDF酒井(浦和)にも気後れすることなく果敢に仕掛けた。カットインから鋭いラストパスを放ち、好機を演出。狭い局面でも積極的に球を引き出し、何度となくゴールに迫った。
昨季J1では36試合出場、10得点。1994年の城彰二(当時市原)以来、27年ぶりに10代で2桁得点を挙げ、ベストヤングプレーヤー賞を受賞した新進気鋭のドリブラーだ。相手の間で球を受けるうまさとゴールへ向かう推進力が売りで、プレースタイルは全盛期のMF香川真司(シントトロイデン)をほうふつとさせる。
さらに、実力者たちをもうならせるミドルレンジのシュート力がある。右足から放たれるボールは自在で、カーブ、無回転、縦回転を蹴り分ける術を習得。シュート練習では多様な軌道で面白いようにネットを揺らし「いろんなシュートの蹴り方、軌道の練習に力を入れてきた。自信をつけている」と荒木。日本が最終予選6戦で挙げた5点中、4点はサイドからの崩しによる得点だった。荒木の右足には、森保ジャパンに足りない魅力が詰まっている。
MF久保建(マジョルカ)について、荒木は「同世代なので負けたくないという気持ち」と対抗心を隠さない。W杯に向け「食らいつけていけるように全力で表現していきたい」。鹿島の新「背番号10」は静かに燃え、一気に代表内「序列」を突き崩す。
◆W杯予選最年少得点 日本代表のW杯予選最年少得点記録は、2008年6月のW杯南ア大会アジア3次予選・バーレーン戦でDF内田篤人(当時鹿島)がマークした20歳と87日。1月29日に20歳の誕生日を迎える荒木が中国戦かサウジアラビア戦で得点を決めれば、13年7カ月ぶりに最年少記録を更新する。
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