依然大物が残っているFA市場 鈴木誠、菊池は候補うわさされるも所属先決まらず【AKI猪瀬コラム】
2022年1月19日 06時00分
ロックアウトにより「凍結」状態が続いているFA市場。12月1日のロックアウト前夜までにシャーザー投手、シーガー遊撃手などの大物FA選手の駆け込み契約ラッシュがありましたが、依然「凍結」のFA市場には、数多くの大物選手が残っています。
その代表格がアストロズからFAになったコレア遊撃手。ロックアウト前に10年3億2000万ドル規模の大型契約でタイガース入りがうわさされていましたが、移籍交渉は中断。2020年のナ・リーグMVPで、21年の世界一にも貢献したブレーブスの生え抜きスター、フリーマン一塁手も残留が既定路線とされていますが、FA市場に残っています。15年の新人王、16年MVPのジャイアンツのクリス・ブライアント選手もマリナーズ入りのうわさが出た時点でロックアウトに突入しました。そのほかの野手ではロッキーズからFAのストーリー遊撃手、FA市場の外野手部門で最高評価を受けているカステヤノス、元カブスのリッゾ一塁手とシュワーバー外野手などが「凍結」されています。
投手では、元ドジャースのカーショーとクローザーのジャンセンが市場に残っています。両投手ともにドジャース残留が既定路線ですが、ロックアウト期間中に状況が変われば、カーショーは自宅を構えるダラス近郊のレンジャース、ジャンセンはロックアウト直前まで熱心にアプローチしていたブルージェイズと契約する可能性もささやかれています。
日本人選手では、ポスティング申請して契約交渉期間が残り20日間となったところでロックアウト入りした鈴木誠也外野手と、元マリナーズの菊池雄星投手も所属チームが決まっていません。10球団以上が興味を示している鈴木選手に対して、アメリカ国内ではサンフランシスコ・ジャイアンツが移籍先の本命候補として、最近よく報道されています。菊池投手も数多くの球団から熱視線を受けていますが、その中でもカブスが移籍先の本命とされています。
労使協定交渉が順調に進んでも、決裂が続いたとしても、交渉が解禁となり、契約を締結するまでの時間は1週間ぐらいしかありません。その短い期間で最高の契約を勝ち取るには、代理人の手腕が問われることになりそうです。(大リーグ・アナリスト)
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