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豪雪馬産地 まずやることは屋根からはみ出した雪を落とす「落ちた音で驚く馬いる」【村本浩平コラム】

2022年1月19日 06時00分

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村本浩平コラム「馬産地インサイ道」

村本浩平コラム「馬産地インサイ道」

◇馬産地ライター村本浩平の「馬産地インサイ道」
 北海道は11日以降、記録的な暴風雪に見舞われている。そこに湿った重い雪がダブルパンチとなる形で、市民の生活のみならず、競走馬の牧場にも、多大なる影響が出ている。
 「車を運転しながら身の危険を感じたのは、久しぶりの感覚でした」と話すのは育成牧場のスタッフ。自宅から牧場までの道路が渋滞。しかも吹雪で見通しが利かず、出勤時間までに到着できそうにないと厩舎長へ伝えると、その日は休むようにと告げられた。
 「牧場内の寮に住んでいたスタッフは、騎乗準備の前にまず、除雪を行ったそうです。ブルドーザーなどの重機はありますが、人力を使わなければいけない場所もありますし、除雪をした最中から、また雪が降り積もったとも聞いています」とそのスタッフ。次の日はいつもより出勤時間を早めるなどして、何とか牧場にたどり着いたものの、まず行ったのは、屋根からはみ出した雪庇(せっぴ)を落とすことだった。
 「雪庇が落ちた音で驚く馬もいますからね。厩舎に馬が入っているうちにできるだけ作業を行いましたが、落とした雪庇の量に、自分自身が驚かされました」
 それでも厩舎から調教コースの馬道は整備されており、凍り付きやすい厩舎の出入り口などには、凍結防止の塩化カルシウムがまかれていたそうだ。「厩舎長がまだ外が真っ暗な中から出勤して、馬道を作ってくれたそうです。感謝しかありませんし、その恩を仕事で返していきたいですね」とそのスタッフは話す。まだまだ長い北海道の冬。人馬ともに安全であることを心から願いたい。

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