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青木功が松山英樹が…ワイアラエの18番は日本人の”伝説のショット”が生まれる【武川玲子コラム】

2022年1月18日 17時29分

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ソニーOPで優勝した松山英樹(AP)

ソニーOPで優勝した松山英樹(AP)

 ゴルフファンの記憶に残る「一打」がある。松山英樹がソニー・オープンのプレーオフで放った3番ウッドの第2打はまさに記憶に残る、底力を見せつけるショットだった。
 549ヤードの最終18番パー5でバーディーを奪い、土壇場でラッセル・ヘンリー(米国)に並び、迎えたプレーオフ1ホール目。同じ18番。ティーショットを先に打ったヘンリーが右バンカーに入れたのを見て、松山はドライバーから5番ウッドに持ち替え、確実にフェアウエーを捉えた。第2打はピンまで残り277ヤード。「3番ウッドのカットボールで完璧な距離。グリーンも軟らかいのが分かっていた。完璧なショットだった」。思い描いた通りのフェードボールは、ピン手前2ヤードほどに落ちるとカップ手前80センチに止まった。ショット力が勝利を決めた瞬間だった。
 このイーグルをたぐり寄せるショットの映像は瞬く間にソーシャルメディアで拡散され、賛辞を集めた。後方からの映像にはショットの弾道がレーザーで示され、上空から撮られた映像はグリーンに落ちる瞬間を追った。米ツアーは「現実離れしたショット」と題し、ファンは「タイガー・ウッズをほうふつとさせる」と興奮を書き込んだ。全英女子オープン覇者のソフィア・ポポフ(ドイツ)は「なんてこと! 私がこれまで見た中で最も素晴らしい3番ウッドのショット」とコメントした。
 が、当の本人は打った瞬間まぶしそうに目を覆った。夕日に照らされる真逆光。「球筋がまったく見えていなかった。見えなかったんで記憶に残らない」と残念がった。
 1983年、日本人として初の米ツアー制覇を果たした青木功さんが放ったチップインイーグルも、このワイアラエCCの18番。39年たった今も語り継がれている。松山のショットも人々のまぶたの裏に焼きつく一打となった。(全米ゴルフ記者協会会員)
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