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コロナ禍知らず 県産食材 家庭の味 路地裏の定食店人気 福井駅東 

2022年1月18日 05時00分 (1月18日 09時39分更新)
「家庭の味で心休まる場所にしたい」と話す伏田さん(左)=福井市の「まンまや おちょキッチン」で

「家庭の味で心休まる場所にしたい」と話す伏田さん(左)=福井市の「まンまや おちょキッチン」で


 JR福井駅東側の路地裏にひっそりたたずむ定食店「まンまや おちょキッチン」(福井市日之出二)。客席は九席と小さいものの二〇二〇、二一年の売り上げはコロナ禍前の一九年より好調だった。一人で店を切り盛りする伏田さおりさん(52)が「家庭の味で気持ちを落ち着かせてもらう場にしたい」と腕を振るい、近くの会社員らのおなかと心を満たしている。 (牧悠平)
 店の売りはふんだんに使う地元の食材で、献立は肉メインか魚メインの二種類。県産トマト「越のルビー」入りのハヤシライスや九頭竜まいたけの炊き込みご飯、大野産シイタケと福井産ブロッコリーを添えた手作りハンバーグ。伏田さんが農産物直売所や鮮魚店で気に入った食材を基に献立を考えるため、毎日違った料理が出る。
 福井駅周辺には単身赴任の会社員が多く住む。伏田さんが最も大切にしているのは「お客さんに、実家に帰った気分を味わってもらうこと」。専門家から料理を教わったことはないが、幼少期に食べた祖母の手料理を思い出しながら味付けを工夫している。
 仕事帰りに来店した会社員の萩原伸昭さん(60)は、二年前に転勤で福井へ来てから常連客になった。「地産地消で、昔懐かしい味で食べられる唯一無二の店。何度食べてもほっとする」とにこやかだ。
 店がある所ではもともと伏田さん一家が昆布巻きの製造販売業を営んでいた。息子二人が離れ、母が病気で入院したのを機に「自分の好きなことをやろう」と一七年に定食店に改装した。
 「いつも来てくれる方も一度きりの方も、同じように大切に扱う」のが伏田さんのモットー。コロナ禍の中でも常連客が熱心に足を運んでくれたり、口コミで新しい客がテークアウトを利用してくれたり。一人一人の客を思いやる伏田さんの優しさが好調な経営の秘訣(ひけつ)だ。「誰もが子どものころ食べていた、おいしくて温かいご飯を提供したい」と話している。
 定食は千二百八十円。土、日曜定休。(問)まンまや おちょキッチン=0776(21)8181

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