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【北の富士コラム】2日休んだのでおわびに余談を…悪いしこ名ではないが“若葉山”名乗るとどんなに喜ぶことでしょう

2022年1月18日 05時00分

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若隆景(右)が押し出しで玉鷲を破る

若隆景(右)が押し出しで玉鷲を破る

◇17日 大相撲初場所9日目(東京・両国国技館)
 北の富士ただ今帰って参りました。皆さまには心配をおかけしましたが、元気いっぱいです。それでは早速、優勝の行方なんぞを占いながら、9日目後半の数番を見てみましょう。
 阿炎は3連敗を免れたのはなによりだ。これで気分も新たに頑張れよう。豊昇龍は遠藤戦をキレの良い相撲で勝ったが、この調子で勝ち越してもらいたい。まだ気の強さと天性の相撲勘の良さだけで勝ってきているが、上位に上がるにはもう少し体に筋肉を付け、自分の不敗の型を身に着けるべきだ。これは好みだが、私としては技能派の力士に成長してもらいたい。
 好みの力士と言えば、宇良にとどめを刺すが、若隆景も負けずに好ましい力士である。照ノ富士を破った実力者の玉鷲を左から強引に絞り上げて一気に押し出した。勝ち星は少ないが、内容は立派なものがある。後半戦にも強いので、勝ち越しも十分に可能であろう。
 私がひそかに期待しているのが霧馬山だ。激しい大栄翔の押しをガッチリ受け止め、つり気味に寄り切った相撲は実に力強い。師匠の霧島のような力士になってもらいたい。
 それでは全勝の御嶽海だが、9日目の相手は隠岐の海。気分が盛り上がっているところに、不景気な顔をした老人の隠岐の海では闘志も湧かないだろう。審判部も順番ばかり考えないで、下位でもいいから元気者を当ててはどうか。やるだけ無駄である。
 案の定、何の抵抗もないまま土俵を割る隠岐の海。せっかくの盛り上がりに水を差すような割は勘弁してもらいたい。御嶽海の10日目の相手は北勝富士かな。この日は力を出していないので、10日目が少し心配だ。
 照ノ富士は北勝富士の左へ変わる立ち合いにも少しも慌てず放り投げた。あの1敗は全く影響ない。優勝争いはまだ早いと思われるだろうが、この2人に絞られたようだ。
 では2日休んだので、おわびのしるしに余談を少しばかりしましょう。見事な技能相撲で連日土俵を沸かせている若隆景だが、あのしこ名はなんとかならないかな。確かに良いしこ名ではある。3兄弟が力を合わせ、祖父と父の夢を追い掛けてこの道に入り、末っ子と次男は入幕を果たした。長男も幕下の上位にいるので十両入りも夢ではない。
 私は彼らの祖父の若葉山関はよく知ってはいるが、さすがに対戦はない。どういうわけか部屋が違うのに、私の師匠となる千代の山と気が合うのだろう。自分の相撲が終わると、千代の山の支度部屋に来て、出番になるとまわしを付ける手伝いをしていた。
 時には若いわれわれとも雑談もしてくれる優しい関取だった。特にエロ話が上手で随分と勉強になったものだ。私の場合、少し勉強しすぎたようだが、実に楽しい関取だったのを懐かしく思い出す。こんな話をして若葉山を継ぐべきと言う方がおかしいが、誰かが若葉山を名乗ってくれるとどんなに喜ぶことでしょう。
 大双葉山の2文字の入った若葉山。実に良いしこ名である。ついとりとめのない話をしてしまって申し訳ありません。10日目からバリバリくだらない話をします。
 少しぶりに快気祝いを兼ねて、久しぶりに北の富士カレーを作りました。すぐ食べたいけど一晩寝かします。ところで熱海富士が2勝3敗となりました。強い強いと言ってもまだ立ち合いが甘い。これは経験で直る。ここらでガツンとやられるのも悪くない。残る2番は思い切り取ること。最悪でももう1勝は必ず勝つよう、負けても死ぬわけではない。頑張れ!
 私もあと1週間頑張ります。
(元横綱)
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