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10日逝去の水島新司さん、野球漫画を63年間描き続ける 「ドカベン」連載46年、単行本は4800万部超

2022年1月17日 13時19分

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水島新司さん

水島新司さん

「ドカベン」「あぶさん」など国民的人気野球漫画で知られる漫画家の水島新司(みずしま・しんじ)さんが10日、肺炎のため東京都内の病院で死去した。82歳。新潟県出身。葬儀・告別式は家族のみで執り行った。喪主は妻修子(しゅうこ)さん。
 漫画家デビューは1958年、18歳のとき。以来、2020年12月、引退を発表するまで、野球漫画を描き続け、常に野球界に寄り添ってきた。プロ野球関係者をはじめ、野球界に親交もあり、昨年野球殿堂博物館が長年の球界への貢献に対して贈られる特別表彰の候補にも挙がったが、水島さんは辞退していた。
 引退発表時、水島さんは「今日まで63年間頑張って参りましたが、本日をもって引退することに決めました。これからの漫画界、野球界の発展を心よりお祈り申し上げます」とコメントしていた。
 1970年、型破りな剛速球投手、藤村甲子園を主人公にした「週刊少年サンデー」連載の「男どアホウ甲子園」で一躍注目され人気となり、72年「週刊少年チャンピオン」で連載が始まった神奈川県の明訓高野球部を舞台に、強打者の捕手ドカベンこと山田太郎を主人公にした「ドカベン」、「ビッグコミックオリジナル」で連載したパ・リーグ、南海ホークスの酔いどれスラッガー景浦安武を主人公とした「あぶさん」、ほかにも女性投手・水原勇気が主人公の「野球狂の詩」など、大ヒット漫画を次々に放った。
 「あぶさん」は景浦が現実のように南海から福岡ソフトバンクホークスへ所属チームが変わっても描き続け、40年を超える長寿漫画としても知られる。
 「ドカベン」も連載は46年間にも及び、単行本の発行部数は累計で4800万部を超えた。また「ドカベン」連載終了時にはスポーツ新聞各紙に主人公らの姿を描いた「ありがとう」「永遠なれ!」とメッセージを記した全面広告が掲載され、話題に上った。広告を出稿した秋田書店は当時「野球漫画の金字塔に花を添えた」とコメントしていた。
 プロ野球の始球式に登場することも多く、出身地の新潟県中越地震では復興支援に活躍した。「男どアホウ甲子園」「あぶさん」などで小学館漫画賞、「野球狂の詩」で講談社出版文化賞を受賞、05年に紫綬褒章、14年には旭日小綬章を受章した。

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