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「これからは実業家の藤井として…」元中日の藤井淳志さん 深い縁ある豊橋競輪を語る「ギャラの全てを賭けてた」

2022年1月17日 10時11分

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豊橋競輪について話す元プロ野球中日の藤井淳志さん

豊橋競輪について話す元プロ野球中日の藤井淳志さん

 豊橋競輪の「開場72周年記念ちぎり賞争奪戦」(G3)が20日から23日まで開催される。競輪界のトップ選手が全国から集結する年に一度のグレードレース。その豊橋競輪で毎年新春にトークショーを行うなど、深い縁にあるのが豊橋市出身の元プロ野球選手で、中日ドラゴンズの外野手として昨年まで16年間プレーした藤井淳志さん(40)。子どもたちのためのスポーツジムを開業するなど、実業家に転身するマルチな才能の持ち主に、競輪の印象、野球との違いなどについて熱く語ってもらった。
 ―まずは16年間の現役生活、お疲れさまでした
 藤井さん「こんなにも長くプロ野球選手を続けられるなんて思っていなかった。本当に感謝しています」
 ―今回は豊橋記念をPRする企画。豊橋競輪場についてはどんな印象を持っていますか
 「子どもの頃におやじに連れていってもらった思い出があります。焼き鳥だったかな、すごくおいしかった記憶がありますね。子どもながらに感じた独特の雰囲気も好きでした」
 ―選手になってからは、新春のトークショーに毎年出演していました
 「(中日で)同じ豊橋出身の藤嶋(健人)も連れてきたし、(元中日の)遠藤一星は夫人が豊橋だから呼んだ。祖父江(大輔)は名古屋の人間なのに、豊橋にある愛大出身で夫人も豊橋ということで声をかけた。あいつ、豊橋が大好きなんですよ。藤井さんより僕の方が豊橋が好きと言ってくるぐらい。なるべく豊橋と何らかの絡みがある選手に声をかけていましたね」
 ―その際に車券は楽しんだのですか
 「もちろん。ギャラの全てを賭けていました。新年の運試しと思って勝負したし、その年がどんな一年になるのか車券で占っていました。そうそう、勝った年もあって、札束を持って記念写真を撮ったんですよ。楽しかったなあ、トークショープラス競輪。新型コロナの影響で3年間もトークショーができてないのは残念です」
 ―競輪選手との交友関係もあるようですね
 「競輪はそれほど詳しくはないんだけど、選手とは親しくさせてもらっています。特に名古屋では鰐渕(正利)さんと光岡(義洋)さん、豊橋ではGPを勝った金子貴志さんとも仲良くさせてもらっています。みんな、めちゃくちゃいい人ばかりで、選手間の裏話は本当に面白いですね。そういえば、鰐渕さんの競輪公式HPの友人欄には僕の名前が載っています」
 ―野球選手という立場から見て、競輪選手についてはどのように見ていますか。なってみたいとは思いませんか
 「競輪って野球よりさらにストイック。目標のレースに向かって仕上げるのは自分との戦いでしかない。同じプロスポーツ選手だけど、自分と向き合って自分を高めるのは、ちょっと野球選手とは違う空気感がありますね。2017年に競輪場での自主トレで自転車に乗せてもらって1000メートル(2周半)をもがいたことがあるんですけど、死ぬほどきつかった。乳酸との戦いなんて僕が一番苦手なこと。絶対無理。僕が競輪選手になるなんてあり得ない」(苦笑い)
 ―でも競輪選手と交友関係を持っていると、競輪の方がいいなと思うところもあるのでは
 「うらやましいと思うのは、選手であれば全員にちゃんと走るレースがあること。野球選手も同じ個人事業主ではあるけれど、監督に使ってもらえないとチャンスはない。ね、そうでしょ(一同笑い)。そういった意味では、野球の方がきついと競輪選手に言われたことがあります」
 ―競輪のレース自体は、見ていてどう感じていますか
 「難しい。考え方が独特。風を切って先頭で駆ける人って勝ちたくないんですか? 野球に例えると、他人が勝つためにやっているから、送りバントをしているように見えてしまう。競輪は賞金イコール収入でしょ。仲間で一緒に勝とうという戦略だとしても、僕は先頭の選手の後ろで勝つ役がいいなと思ってしまう。先行することにも意味があるとは教えてもらったけど、そういった部分が分かると競輪はもっと面白いんでしょうね」
 ―競輪の一番の魅力は
 「絶対に大まくりですね。先行逃げ切りは粘ってくれって祈る感じで、その選手を買っているとヤバいヤバいってなっちゃう。でも、まくりなら『行けー』と声も出てワクワクする。いずれにせよ、先行でもまくりでも満員のお客さんが盛り上がるのが一番。野次られるのは選手としては嫌だったけど、盛り上がるのであれば、それもありかなと思う」
 ―最後に藤井さんの方から読者に皆さまにお伝えしたいことがあるようですね
「はい、これからは実業家の藤井として、成功を目指してやっていきます。テレビやラジオの番組コメンテーターの仕事もするけど、子どものためのスポーツジム事業を中心に取り組んでいきます。そのジムでは未来のプロスポーツ選手や、五輪選手を育てるために科学的に子どもの能力を高めることを目標にしています。すでに施設の場所は植田(名古屋市天白区)に用意しました。3月末にオープンします。よろしくお願いします」
 ―子どもたちの夢と希望をかなえるための仕事だからすてきですね。頑張ってください
 「ありがとうございます。そうそう、最後にもう一つ。競輪のお仕事もあればやらせていただきますので、よろしくお願いします。競輪については、この事業が軌道に乗って落ち着いたら深く勉強します。やるからには小銭ではなく万札で勝負したいですからね」

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