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前市長と「後継」現職が激突 岐阜・美濃加茂市長選

2022年1月17日 05時00分 (1月18日 15時23分更新)
岐阜県美濃加茂市長選が告示され、候補者の第一声に耳を傾ける支援者ら=16日、同市で

岐阜県美濃加茂市長選が告示され、候補者の第一声に耳を傾ける支援者ら=16日、同市で

 十六日に告示された岐阜県美濃加茂市長選(二十三日投開票)は、現市長の伊藤誠一さん(65)=自民、公明推薦=と前市長の藤井浩人さん(37)が争う構図となった。四年前、贈収賄事件で有罪が確定した藤井さんが辞職した際、副市長だった伊藤さんが後継指名を受けた経緯があり、有権者も複雑な思いを持って選挙戦を見つめる。
 「事件の大きさで美濃加茂のイメージはよいものではなかった。市民は明るい美濃加茂にするんだと一生懸命にやってきた」。伊藤さんは第一声で、市長就任後の四年間で動き始めた取り組みを説明し、「命、経済、社会を守る事業を継続させてほしい」と述べた。
 会場で耳を傾けていた主婦(54)は「伊藤さんは四年間頑張ってくれた。藤井さんはなぜ出たのかよく分からない。そんな人に四年間も任せていいのか」と藤井さんの行動を疑問視。無職男性(70)は「藤井さんはまだ若い。出馬の時期を見定めるべきだった」と話す。
 一方の藤井さんは、第一声で「伊藤市長との選挙戦は深く悩んだ」と明かし、新庁舎移転計画の見直しを主張。自民、公明両党をはじめ多くの組織が伊藤さんを支援していることに「プレッシャーはあるが、恐怖に立ち向かうことで未来がある」と気勢を上げた。
 藤井さんを応援する四十代の男性は「託した通りの市政になっていないのなら、若い柔軟な考え方で再び市政を担ってほしい」と期待。三十代の自営業女性は「藤井さんが市長の時は、美濃加茂が変わる期待感があった。『恩人相手に出馬するな』という考え方はどうかと思う」と話した。
 選挙の構図に戸惑う市民の声も。七十代の団体役員の男性は「一部で政策の違いはあるが、元々、二人は主義主張が同じ。なぜ選挙戦になったのかよく分からないが、二人の訴えを聞きたい」と話した。
 (渡辺大地、織田龍穂、森健人)
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