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<目耳録> 活字の島

2022年1月15日 16時00分 (1月15日 16時00分更新)
 取材で訪れたある学校で、廊下に座りこんで紙の新聞を広げる男子中学生に出くわした。記事の中から漢字を見つけてくる国語の課題の最中だという。
 この学校の名前は「広島叡智学園」。広島県が国際的な人材の育成を掲げ、二〇一九年に離島の大崎上島に開校。英語学習や情報通信技術(ICT)の環境も充実した中高一貫校だ。
 「ここでは新聞を読まない子はいません」。案内してくれた教員が笑う。「世の中でその字がどういう文脈で使われているかを知るために、新聞を推奨しています」
 全寮制で、寮にはテレビがないが、校内のいたるところに英字を含む多種多様な新聞がある。「テレビっ子だけど、実家でも読むようになった」という生徒も。半ば強制的に活字に浸る環境からどんな国際人が巣立つのか、楽しみが膨らむ。 (宮崎厚志)

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