本文へ移動

指紋データ抹消、請求棄却 名古屋地裁、同意を認定

2022年1月15日 05時00分 (1月15日 05時01分更新)
 飼い猫を捜すチラシを電柱などに張ったとして、名古屋市屋外広告物条例違反の疑いで愛知県警の取り調べを受けた同市天白区の男性が、採取された指紋や顔写真のデータ抹消などを国に求めた訴訟の判決で、名古屋地裁は13日、男性の請求を棄却した。
 男性は2014年に取り調べを受け、書類送検されたが不起訴になった。意思に反して採取された指紋や顔写真を、警察庁が法律上の根拠なくデータベース化して保管するのは人格権の侵害だと訴えていた。
 岩井直幸裁判長は、取り調べの経緯などから「(指紋採取や写真撮影を)強制されたとは考えにくい」と指摘。男性側は保管に同意していないとも主張したが、「データが犯罪捜査に活用されることは通常であれば想像がつく」と同意があったと認めた。
 データの保管に関する法律がない点は「男性への具体的な侵害がない以上、法律がないことのみをもって、人格権が侵害されているとは言えない」と述べた。

関連キーワード

おすすめ情報