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【北の富士コラム】玉鷲の攻撃の速さにさすがの照ノ富士もわれを失ったようだ 優勝争いはがぜん面白く

2022年1月15日 05時00分

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玉鷲(右)が突き落としで照ノ富士を破る

玉鷲(右)が突き落としで照ノ富士を破る

◇14日 大相撲初場所6日目(両国国技館)
 6日目も正代が敗れたほかは順当に勝つべき人が勝ち、無事に終わるかと思っていたが、結びの一番でとんでもない結果が待っていた。
 玉鷲と照ノ富士の一番。私は解説者として、元気者の玉鷲だが照ノ富士を押し一本では攻めきれないだろう、問題なく照ノ富士が勝つだろうと言い切っている。それではあまりにも愛想もくそもないので、もし玉鷲が勝つとしたら一気の押し、速攻に全てを懸けるしかない。それしか勝つ道はないとも語っている。
 一種のサービス、保険みたいなもので、本音は照ノ富士が負けるはずがないと思い込んでいた。それだけに何の期待も楽しみもなくボーッと立ち合いを見ていたが、玉鷲が素晴らしい当たりから突っ張って出た。照ノ富士も決して悪い立ち合いではなかったが、左の前みつを封じられた。
 玉鷲はこの機を逃さず一気に押し込んだ。この攻撃の速さに、さすがの照ノ富士もわれを失ったようだ。今場所も万全の足腰の強さを見せつけていた下半身の備えが、ガックリと崩れを見せる。玉鷲は冷静にその機を逃さず突き落とすと、照ノ富士はバッタリと前に落ちた。
 勝負だから何が起きても不思議ではないが、思わぬ伏兵の玉鷲に打ち取られてしまった。照ノ富士にはこれといって悪いところはなかったと思うのだが、苦しい相撲が続き、疲れが出ていたのかもしれない。ここは照ノ富士の敗因を探るより、素直に玉鷲の相撲を褒めるべきであろう。
 こんなことを言って叱られそうだが、優勝争いの方はがぜん、面白くなってきた。時には横綱の方が追うのも悪くない。もし逆転優勝を果たすと、照ノ富士にも良い経験となることだろう。阿炎と御嶽海に大きなチャンスが巡ってきた。特に御嶽海は大関昇進もまんざらないわけではなくなる。
 それにしても寒かったですね。私はバッチリ着込んで風邪をひかないよう気を付けています。本日は原稿も短めにさせてもらいました。目の前の寒ブリの焼いたのがうまそうです。レモンサワーも冷えてます。それでは、また。お休みなさい。(元横綱)
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