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東京五輪ソフト金の渥美さん 浜松の母校で講演

2022年1月15日 05時00分 (1月15日 05時02分更新)
後輩たちに向け講演する渥美万奈さん=浜松市中区の曳馬中で

後輩たちに向け講演する渥美万奈さん=浜松市中区の曳馬中で

  • 後輩たちに向け講演する渥美万奈さん=浜松市中区の曳馬中で
  • 後輩に守備を披露する渥美万奈さん=浜松市中区の曳馬中で
 東京五輪ソフトボール金メダリストの渥美万奈(まな)さん(32)が十四日、母校の曳馬中学校(浜松市中区)を訪れ、全生徒七百二十五人と交流した。中学校時代を振り返りながら五輪までの軌跡を語ったほか、守備練習も披露し、一挙手一投足に歓声が上がっていた。 (岸友里)
 渥美さんは二〇〇二年に曳馬中に入学し、三年間、ソフト部で活動した。講演では部活に熱中していた日々に触れ、「中学校のクラスメートや、部活の仲間が今でも心の支え。みんなも今、隣にいる友だちとのつながりをもっと深くしてほしい」と呼び掛けた。
 東京五輪では、米国との決勝の守備で、三塁手がはじいた打球を、遊撃手の渥美さんがノーバウンドで捕球して併殺を完成させ、「神ゲッツー」と話題になった。渥美さんは「いちかばちか、今までの経験から勘で動いた。二十六年間、競技を続けてきたご褒美だったと思う」と振り返った。
 その上で「準備することの大切さ」を強調した。五輪出場は小学生の時からの夢だったといい、「毎日、十分でもいいから、取り組むことが大事。努力ではなく、夢のためには必要な準備だと思う」と話した。受験を控える三年生には「勉強もスポーツも準備が大事なのは同じ。これだけやったと思えば不安は自信に変わる」と背中を押した。
 生徒からの「試合前のルーティンはあるか?」との質問には、「やらなかった時に心に逃げが生まれる。ルーティンを作らないことが私のルーティン」と答えた。今後ついては「ソフトに恩返ししたい。五輪に出る選手を発掘するのが今の夢」と力強く語った。
 講演後は、グラウンドに出て、ソフト部と野球部の生徒と交流した。世界一に貢献した守備の秘訣(ひけつ)も披露し、「守備は一歩目が大事。打たれてからでは遅い」と説明。実際に遊撃手のポジションで打球を受けてみせ、華麗なグラブさばきに生徒たちはくぎ付けだった。
 キャッチーボールをしたソフト部の田井中美帆主将(14)は「送球がグラブにしっかり入って、捕りやすかった。準備すれば夢に近づくという話が聞けて、よかった」と話した。

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