本文へ移動

萩原みのり主演 岐阜県富加町で実際に起きた「幽霊団地騒動」の真相に迫る…「誰もが敵で、でも誰もが味方でした」

2022年1月15日 05時00分

このエントリーをはてなブックマークに追加
映画「N号棟」で主演を努める萩原みのり

映画「N号棟」で主演を努める萩原みのり

  • 映画「N号棟」で主演を努める萩原みのり
  • 映画「N号棟」メインビジュアル。上段左から山谷花純、萩原みのり、倉悠貴、下段左から筒井真理子、諏訪太朗、赤間真里子、岡部たかし
 圧倒的な目力(めぢから)と作品ごとに見せる千変万化の表情で注目の女優、萩原みのり(24)主演の映画「N号棟」(後藤庸介監督)が、ゴールデンウイークに公開されることが決まった。2000年前後に岐阜県富加(とみか)町で起きた「幽霊団地騒動」を元に、新解釈で挑む考察型恐怖体験ホラー。萩原は心に不安を抱えながら団地に誘い込まれ、ラップ現象の真相に迫る女子大生を演じる。
 2000年頃、「夜中に誰もいない部屋から音が聞こえる」「ドアが勝手に開閉を繰り返す」「テレビのチャンネルが勝手に変わる」など不可思議な現象を証言する富加町の団地住民の声を地元紙が取り上げ、テレビ朝日系「ニュースステーション」が扱ったばかりか大手マスコミ、警察、自称霊能者まで押し寄せてパニックとなった騒動。
 「建付けの問題」と結論が出て、02年ごろに終息。当時を知る住民も入れ替わり、今や騒動は想像もできないという。後藤監督は「団地中で続発する不可解なラップ現象を起こしたのは一体『誰』なのか? 実際に起きた事件の真相を、僕なりに解釈して映像化した作品です」と語る。
 萩原は振り返る。「N号棟というタイトルを聞くだけで何だか笑えてきてしまうほど本当に大変な現場でしたが、私自身も生きているのか死んでいるのか、カメラが回っているのか回っていないのか分からなくなってしまったくらい、このN号棟という小さな世界はとにかく異常で、誰もが敵で、でも誰もが味方でした。あの時見た筒井(真理子)さんの優しくて温かい、なのにとても恐ろしい顔が今も頭に焼き付いています」
 役に深く入り込む萩原にとって、この映画は大変だった。演じる主人公・史織(しおり)は死恐怖症(タナトフォビア)を抱える大学生。元カレが卒業制作に撮影するホラー映画のロケハンに同行するが、そこはかつて心霊現象で話題になった団地。住民らは死者の霊魂の存在を信じ、共生していた。平然と続発する自殺。死への恐怖と闘いながらも、その側面をのぞくことによって得られる生の刺激に抗えない史織は、同行した元カレと友人を巻き込みながら、廃団地に隠された謎を追っていく―。
 後藤監督は言う。「ご本人も『記憶がない』と語る、クライマックスにおける萩原みのりさんの演技は、もはやドキュメンタリーでした。その顔は、今まで全く見たことのない、恐ろしいものでした」
 撮影を終え、萩原はあらためて思う。「死を間近に感じることで生をより実感する。死と向き合うということは、生きると向き合うことでした」 またひとつ、新たな顔を身に着けた。女優萩原が、新しい扉を開く。
▼萩原(はぎわら)みのり 1997(平成9)年3月6日生まれ、愛知県出身。身長154センチ。スカウトされ芸能界入り。2012年、進研ゼミのCMで注目され、13年にTBS系ドラマ「放課後グルーヴ」、映画「ルームメイト」に出演。17年には「ハローグッバイ」で映画初主演、21年には「RISKY」(MBS系)で地上波連続ドラマ初主演を果たす。同6月、映画監督の内山拓也との結婚を発表。趣味はカメラ。
◆あらすじ とある地方都市の、かつて霊が出るといううわさで有名だった廃団地。女子大生・史織(萩原みのり)が同じ大学に通う啓太(倉悠貴)、真帆(山谷花純)と共に興味本位で訪れると、なぜかそこには数多くの住人たちがいる。3人が調査を進めようとすると突如激しいラップ現象が起こる。目の前では住人が飛び降り自殺。驚く3人だが、住人たちは顔色一つ変えない。続発する自殺とラップ現象。超常現象、臨死浮遊、霊の出現…「神秘的体験」に魅せられた啓太や真帆は住民に洗脳されていく。仲間を失い、追い詰められた史織は自殺者が運び込まれた建物内へ。そこで彼女が見たものは…。他に出演は筒井真理子(61)、諏訪太朗(67)、赤間麻里子(51)、岡部たかし(49)ら。

関連キーワード

おすすめ情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ