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年の功 会報誌 生き生き 金沢の老人ク「藤江健寿会」が発行

2022年1月15日 05時00分 (1月15日 10時13分更新)
「藤江健寿会だより」の発行に携わる(左から)沢本久さん、前川郁夫さん、岡部朋代さん=金沢市藤江北で

「藤江健寿会だより」の発行に携わる(左から)沢本久さん、前川郁夫さん、岡部朋代さん=金沢市藤江北で

  • 「藤江健寿会だより」の発行に携わる(左から)沢本久さん、前川郁夫さん、岡部朋代さん=金沢市藤江北で
  • 会報誌「藤江健寿会だより」

会員の記者 地域密着で取材

 金沢市の老人クラブ「藤江健寿会」が毎月発行している会報誌「藤江健寿会だより」が、地域住民から好評を得ている。クラブ会員が「記者」として町の住民や地域の活動を取材した記事を掲載して紹介することで、住民の間で親睦を深めるのに一役買っている。 (郷司駿成)
 「字数は多すぎてもよくない。写真でビジュアル的に見せる」。「編集長」の沢本久さん(69)は紙面のレイアウトのこつについてこう話す。会報誌は二〇一八年夏から発行。同会の顧問で校閲作業を担う前川郁夫さん(80)は「老人クラブの活動を地域の人に周知するのに役立ち、住民の交流のきっかけになっている」と話す。回覧板や藤江町会館の掲示板でも公開し、会員以外も目に触れることが可能だ。これまで町の歴史や、高齢者の生活に役立つ情報などを発信してきた。
 二〇年夏には、内灘町大根布小学校で校長も務めた岡部朋代さん(68)を「記者」として招いた。岡部さんは沢本さんと執筆作業に臨み、昨年三月には岡部さんの連載「朋代の訪問記」がスタート。岡部さんは会員の自宅を訪ねて丁寧に取材し、時には二時間以上にも及ぶという。
 取材を通じて「行くたびに心に残る」と語る岡部さん。ある取材では、終戦を境に教師の言うことがまるっきり変わったと語る男性の話を聞いた。男性は世の中の情報をうのみにせず、自分でおかしいと感じたことには調べる癖がついたという。岡部さんは教員経験を踏まえ、「最近言われる課題を見つけて解決する力は昔からあったと気付かされた」と振り返った。
 沢本さんは今後について「住民の元気が出るようなものを発信していきたい」と話し、「仕事をリタイアしたときに私も会員になりたいと思う人が増えれば」と願った。

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