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豪商・長谷川家の女性 息吹感じて/松阪で婚礼道具や手紙展示

2022年1月15日 05時00分 (1月15日 15時49分更新)
ミツの着物「御所車文打掛」=松阪市の旧長谷川治郎兵衛家で

ミツの着物「御所車文打掛」=松阪市の旧長谷川治郎兵衛家で

  • ミツの着物「御所車文打掛」=松阪市の旧長谷川治郎兵衛家で
  • ミツの婚礼道具だった黒漆塗りの衣装盆や鏡台などが並ぶ会場=松阪市の旧長谷川治郎兵衛家で
 江戸時代に木綿問屋として財を成した豪商「長谷川家」の女性をテーマにした企画展が、松阪市魚町の旧長谷川治郎兵衛家で開かれている。長谷川家に嫁いだ妻や、娘、乳母などの道具や手紙、着物など七十一点を展示。経営などを担う男性のそばで、それを支える女性たちの姿が思い浮かぶような品が並ぶ。三月十三日まで。(清水悠莉子)
 紫色の生地に華やかな刺しゅうが施された着物「御所車文打掛」は十二代目、元収の妻・ミツの品。大正時代の物で、金色の線で御所車や扇子、四季折々の草花が描かれている。
 ミツの嫁入り当時の写真も残されており、婚礼道具を運びながら屋敷に向かって行列を成す様子が捉えられている。ミツの婚礼道具には、蒔絵で鶴が施された黒漆塗りの衣装盆や鏡台などがあり、鏡台の中にあった化粧道具も併せて展示されている。ミツは雅号「若草」を持ち水彩画もたしなんでおり、鳥や花を描いた画帳もある。
 江戸時代後期の七代目元美の三女・律の手紙は、出張先の父に宛てたもの。「おみやたんとおくれなさりませ(お土産いっぱい買ってきて)」とねだる一文があり、学芸員の扇野耕多さんは「心温まる家族の様子が見える」と話していた。
 品々は施設内の蔵のほか、大正座敷などにも展示されている。月曜休館。

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