本文へ移動

映画「水俣曼荼羅」の公開から考える映画と社会問題

2022年1月15日 06時00分 (1月15日 06時00分更新)
 水俣病の患者を追ったドキュメンタリー映画「水俣曼荼羅」(原一男監督)が22日から名古屋シネマテークで公開される。昨年は同じ水俣病を世界に伝えた写真家の評伝映画「MINAMATA―ミナマタ―」が話題に。相次ぐ水俣作品の公開から、社会問題を描く映画の役割が見えてくる。(住彩子)
 
 水俣病が「公式確認」されて六十五年ほど。厳格な認定基準が原因で、今も患者として認められない人たちがいる。裁判に訴え、闘う人々に原監督はカメラを向けた。同時に患者や支援者、症状を研究する医師たちが絡み合う関係を曼荼羅のように映し出す。
 「水俣曼荼羅」は撮影・製作に二十年をかけた。三部構成で上映時間三百七十二分に及ぶ大作だ。原監督は「『水俣病は終わった』という空気がまん延していた時期から始まった」と振り返る。よそ者扱いされても水俣に通い、本質的な解決をしてこなかった行政の現実や水俣病に対して地元の人々が抱く複雑な感情までも浮き彫りにしていく。

この記事はプレミアム会員向けの記事となります。中日新聞読者の方は、無料の会員登録後、月額300円(税抜)のプレミアム会員へ登録いただくことで、この記事の続きが読めます。すでに無料の会員登録済みの方はログインしてプレミアム会員にご登録いただくことが可能です。

※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。

関連キーワード

おすすめ情報