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冬眠、甘いお目覚め 海津・蔵出しみかん

2022年1月14日 05時00分 (1月14日 05時01分更新)

貯蔵庫で出荷を待つ「蔵出しみかん」=13日午後、岐阜県海津市南濃町で

 岐阜県海津市南濃町松山のミカン農家、川合聡さん(59)が、冬の特産「蔵出しみかん」の出荷に向けて準備を進めている。二十日ごろから町内の道の駅と農産物直売所に順次出荷する。
 蔵出しみかんは、例年十二月上旬に収穫した温州ミカンを一カ月以上、蔵で寝かせて出荷する。寝かせることで、酸味が抜けてまろやかな味になるという。明治時代に栽培が始まったこの町で受け継がれている。
 高齢化が進み、現在では蔵出しみかんを手掛ける農家は数軒に減少。十六トン入る川合さんの蔵に、今年入っているミカンは八トンだけで「二年続けて前年の六割に減った。天候不順にはかなわない」と嘆く。
 いつもは三月まで続く出荷作業は二月で終了する見通しだが、川合さんは「味は上々に仕上がった。途絶えたらもったいないと思ってやっている」と気概を見せる。 (藤野治英)

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