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裾野市政の課題 税収減で市民サービス低下

2022年1月14日 05時00分 (1月14日 05時01分更新)
先の見えない休館が続くヘルシーパーク裾野=裾野市須山で

先の見えない休館が続くヘルシーパーク裾野=裾野市須山で

 富士山を望む温泉と温水プールで市民に長く親しまれてきた裾野市の「ヘルシーパーク裾野」は、約五カ月前から先の見えない休館が続いている。
 市から運営を受託する市振興公社は昨年八月、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて臨時休館した。当初は約一カ月間だけの予定だったが、コロナ禍による経営悪化を理由に休館をたびたび延長。ついには営業再開しないまま、昨年十二月に指定管理業務から撤退することを発表した。
 二〇二〇年度、コロナ禍で入場者数が前年度の半数以下に激減。市は同公社の負担を軽減するため、年間指定管理料を倍以上の約六千万円に増額した。しかし、昨年二月に独自の財政非常事態を宣言した市にとって、二一年度は同規模の指定管理料を維持するのは難しく、同公社の撤退を受け入れるほかなかった。
 先行きが示されないままに休館が延長される間、市には再開時期などを尋ねる問い合わせが百件以上あった。施設を定期的に利用していたという男性は「すぐに再開されると思っていたら、あれよあれよという間にこんな事態になっていた。他にやりようはなかったのか」と嘆く。
 市は公募で新たな運営事業者を選び、最短で四月再開を目指しているが、担当者は「現実的には非常に厳しい。数カ月はずれ込むのではないか」と説明する。
 市は二二年度から五カ年で取り組む第二期行財政改革で、公共施設の統廃合や縮小を検討するなど、市民サービスの水準を下げる方針を示している。ヘルシーパークに関しても、指定管理料を抑えるため、新たな運営事業者にプール営業と無料送迎バスの運行は求めない考えという。
 市内でまちづくりに取り組む一般社団法人「マチテラス製作所」の副代表理事を務める志田忠弘さん(68)は「市からは、市民の意見を聞こうという意識が感じられない。市民が納得し、協力しようと思えるような進め方をしてほしい」と求める。
 十六日告示、二十三日投開票の裾野市長選には、現職で三選を目指す高村謙二さん(57)=自民推薦=と、元市議の村田悠(はるかぜ)さん(34)が、いずれも無所属での立候補を予定している。
 市はコロナ禍も相まって税収減が慢性化し、その影響が市民生活に及び始めている。第二期行財政改革では、小中学校の再編や補助金の見直しなどにも踏み込む。市民にとって痛みが伴う改革となるだけに、市民が共感できるようなビジョンを示すことが求められる。 (佐野周平)

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