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海の叫び アクセに込め 金沢の鍜治屋さん、海洋ごみで制作

2022年1月14日 05時00分 (1月14日 13時18分更新)
手作りのアクセサリーを身に着ける鍜治屋佑希さん=金沢市内で

手作りのアクセサリーを身に着ける鍜治屋佑希さん=金沢市内で

  • 手作りのアクセサリーを身に着ける鍜治屋佑希さん=金沢市内で
  • 海洋プラスチックアクセサリーの材料

市内雑貨屋で販売 「環境問題に興味もって」

 海洋問題を知るきっかけをつくろうと、捨てられた製品が生態系に影響する海洋プラスチックごみを使ったアクセサリーを作っている人がいる。金沢市の鍜治屋(かじや)佑希さん(30)だ。昨年夏、海岸ごみ拾いのボランティアに参加したことをきっかけに自作を始め、市内の雑貨屋で販売もしている。鍜治屋さんは「アクセサリーを通して、環境問題を自分のこととして考えてくれれば」と話す。(岩本雅子)
 みじん切りサイズの細かい赤、青、オレンジ、白色などの海洋プラスチックごみと、着色した樹脂液をシリコンの型に流し込み固める。カラフルで存在感のある指輪やヘアクリップ、ピアスなどを作っている。貝殻を交ぜると、太陽光が海面に反射するようにキラキラした印象に。「カラフルが好き」と鍜治屋さんのこだわりも詰まっている。
 普段は民間企業のパート社員として働く鍜治屋さんは、三年ほど前から趣味でアクセサリー作りを始めた。もともと海洋生物が好きで、ポリ袋や漁網に絡まるタツノオトシゴやウミガメの映像を見て、海の現状に危機感を持ち、昨年夏に海岸清掃ボランティアに参加した。

 「こんなに落ちているなんて」と衝撃を受けた鍜治屋さん。タイヤ、マスク、注射器などが海岸に散らばり、集めたごみは高さ一メートル超の山積みになったという。その後、海洋問題について調べるうちに、海洋プラスチックごみを使ったアクセサリーを作っている企業を知り、「私もやってみよう」と挑戦を決めた。
 初めは趣味程度だったが、友人の後押しでブランド「ハンドメイドユー」として昨年十月に販売を始めた。佑希(ユーキ)が作り、あなた(英語でyou=ユー)が海洋問題を考えるきっかけになれば。そんな願いを込めた。
 昨年十二月、金沢市内の雑貨屋で限定販売、一月には北海道のハンドメード雑貨店から声を掛けられ、約十点を納品した。写真投稿サイト「インスタグラム」では、作品の詳細や思いを積極的に発信している。
 包装には、海洋問題に関するクイズやキーワードを書いた台紙をつけている。「インターネットで調べてもらって、興味をもってくれれば私の本意」と鍜治屋さんは笑う。作品は金沢市八日市のセレクトショップ「レピ」で販売している。

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